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「最後にネイルしたのは3年前…」育児で失ったものは厳選されて戻ってくる

子育て

2021.07.06

仕事や家事育児、生活の中で感じるモヤモヤ。

 

「暮らしに前向きな変化を起こす」をテーマに、イラストや文章をSNSなどで発信している描き子さんはどう感じ、考えているのでしょうか。

 

今回は、子どもとの生活が、人生に与える大きな変化について。

 

この世のモヤモヤは、自分の視点を変えてみれば楽になる…かもしれません!

子どもが生まれる前、好きだったことをふと思い出す

育児が始まると生活は文字通り一変し、何もかもがこれまでとは違うものになってしまいます。

 

「これまで大切にしていたものを失う」というレベルではなく、「何を失ったのかすら思い出せない」というレベルでありとあらゆるものを失っていく。

 

その勢いたるやすさまじいもので、私自身、育児が始まってたった3年ですが、3年前の自分がまるで今の自分と違う人物のように思えることがあります。

 

とはいえ、何もかも永遠に続くわけではないのですよね。

 

寝る暇がなかった0歳児期も、とにかく目が離せない1歳児期も、自己主張に手を焼きまくる2歳児期も、嵐のようにやってきて、そして過ぎていって。

 

子の成長とともに、また新たになくすものもあるとはいえ、少しずつ手元に戻ってくるものがある。

 

「そういえば、おしゃれが好きなんだった」

 

「そういえば、スキンケアにこだわっていたんだった」

 

「そういえば、このバンドが好きで追いかけてたんだった」

 

そうやって戻ってきた楽しみや幸せは、以前よりも随分輝きを増して見えるものです。子どもという大イベント、あまりにも大きな嵐を超えて、それでも戻ってきたあれこれの楽しみは、自分らしさを表す宝物のように思えます。

 

さらに、育児を乗り越えた私たちが手にするのは、戻ってくるものだけではありません。

 

子どもの存在は、これまで持っていなかったものを山ほど与えてくれます。忍耐強さや寛大さといった「我慢する技術」ばかりでなくて(主にこれだという話も)、今まで知らなかったレベルでの人とのつながりや愛情のあり方、社会や人間に対する洞察の広がり。

 

子どもと接していると、なんだか毎日何も変わっていないような、ずっと同じことばかり繰り返して、変化のない日々を過ごしているような気がしてしまうものですが、ある日ふと立ち止まって、自分に起こった変化、自分が手に入れたものに気付かされる。

 

子どもの存在によって何かを失うときは、何を失ったのかもわからない。

 

それと同様に、子どもの存在によって何かを与えられているときも、何を与えられているのか、その時はわからない。そういうものなのかもしれません。

 

失ったものは厳選されて戻り、得られるものは計り知れない。

 

育児は苦労だらけだけど、子どもを持つことはやっぱり、人生における大きな恩恵の一つですよね。

 

そのことのありがたさを、時々は、いや、なるべく頻繁に、噛み締めていきたいものです。

文・イラスト/描き子

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