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「育てやすい子でうらやましい」と言われるママの知られざるモヤモヤ

子育て

2021.02.17

赤ちゃん時代には、あまりぐずらず、よくミルクを飲み、夜泣きしないでぐっすり眠る。

 

幼児期には、スーパーであれこれ買ってと騒いだり迷子になったりせず、ママのそばをおとなしく歩く。

 

園や学校でも、大きなトラブルもなくみんなと仲良く過ごす。

 

育児に日々苦労している人からそんな子を見ると、思わず「育てやすくてうらやましい!」と言いたくなってしまいますよね。

 

でも、ラクに子育てしているように見えるママたちも、実は人知れず悩んだり、モヤモヤしているとしたら…?

 

今回は、アンケート回答も参考に、周りからみれば「育てやすい子」のママたちの悩みや苦労を紹介します。

「ラクでいいね」にモヤッとする!

今回、ママ友や親戚などから「育てやすくていいね」「ラクだよね」と言われてモヤモヤした経験のある人をアンケートで募ってみたところ、次のような体験談が寄せられました。

 

「息子はたしかに比較的ぐっすり眠って、起きているときも泣かずに1人遊びしていることが多いので、育てやすいかもしれません。でも、生まれつき内臓疾患があって、定期的に通院と経過観察が必要なんです。2~3回、支援センターで会っただけの相手に打ち明ける気にもなれないので、ラクでいいねと言われても、曖昧に笑ってごまかしています」(Kさん・35歳・9か月のママ)

 

「たしかに、子どもは2人とも規則正しい生活で、変な時間に眠くなってグズグズ…ということはないです。でもそれを維持するために、私は自分の時間はもちろん、家事も後回しにして生活リズムを整えているんです。無計画に遊びに出て昼寝もバラバラという人に、よく寝ていいねと言われると、私が何の苦労もしていないみたいでちょっとモヤモヤします…」(Aさん・30歳・3歳児と1歳児のママ)

 

「長女が1歳頃、あまりにもおとなしいので、もしかして発達が遅いのでは?と心配していました。ぶっちゃけ育てやすいというより、どんくさいだけじゃ…と思えてきて。成績優秀な子は、小さい時、手の付けられないほど活発で大変だったという話もよく聞きますし。今は成長してずいぶん生意気なことも言うようになりましたが、ある程度やんちゃなほうが安心かもしれませんよ」(Hさん・40歳・小学校6年生と3年生のママ)

 

そして、もし本当に他の子と比べて育てやすかったとしても、やっぱり赤ちゃん・育児にはいろいろ心配ごとが多いもの。

 

全容を知らない人から「ラクでいいね」といわれると、たとえ悪気がなくてもモヤッとしてしまうのも無理もないかもしれません。

「女の子は育てやすくてラク」は本当?

また、子どもが女の子だというだけで「育てやすいでしょう」と言われてモヤモヤしたという人もいました。

 

たしかに、一般的に女の子は以下のような傾向があると言われます。

 

  • 病気をしにくい、お腹を壊しにくい
  • 言葉が出るのが早く、会話で意思疎通できる
  • 男の子ほど動きや行動がダイナミックではないので必死で追いかけなくてもすむ

 

しかし、これはあくまでも女の子にそういう子が多いというだけで、実際の気質や性格は1人1人違います。

 

また、小学校1年生の男女の双子を育てているEさん(37歳)は、男の子と女の子では、大変さの種類が異なるといいます。

 

「たしかに、娘の方が、突発的に興味のあるものに飛び込んでいかないので、ケガは少ないです。でも、3~4歳くらいから、仲間はずれや悪口などにより園のグループ付き合いで嫌な目にあったり、お友だち関係の心配ごとは女の子の方がずっと多かったですね」

気にならない・気にしないママもいる

いっぽう、「育てやすくていいね」といわれても、さほど気にならない、気にしない…という人も。

 

「上の子が寝ない・食べない・すぐ起きる…でほんとに大変だったので、下の子が生まれて、子育てってこんなにラクなんだ!ってビックリしていますから。誰かにラクだねと言われても、ほんとにーって同意しかないです(笑)」(Tさん・38歳・5歳児と1歳児のママ)

 

「ひねくれた受け止め方をすると、私が何もがんばっていないみたいに感じますし、実際相手はそう思ってるかもしれませんけど。でも、落ち着いて考えれば、私がどうこう関係なくこの子のおかげで助かってるんだし、可愛いんだからいいかって」(Fさん・29歳・11か月児のママ)

 

「育てやすくて良いですねって、単なる社交辞令じゃないのかな?子どもだけじゃなく、周りのサポート状況や親の体調でも育てやすさって全然違うし、成長とともにいくらでも変わるから、いちいち反応したらキリがないので、そうですね~って流してます」(Nさん・32歳・8か月児のママ)

「ラクでいいね」と言いそうになったら

「ラクでいいね」と言われてカチンとくる人、モヤモヤする人は、相手の言葉の中に「苦労してなくてずるい」という嫌味な気持ちがこもっているのを感じるといいます。

 

もし、誰かのお子さんがとても育てやすそうでラクに見えたとしても、最初に紹介したように、その人も見えないところで苦労したり、悩んでいるのかもしれません。

 

「ラクでいいね」といきなり決めつけず、「どう?大変?」などと聞いてみて、その返事によって話を続けるのがいいかもしれませんね。

育てやすくていいねといわれたら、どう返してる?

最後に、見た目ほどラクじゃないのに「育てやすくていいね」と言われてしまう人たちが、こんな風に返している…という例を教えてもらいました。

 

「義理の実家でよく言われるんですけど、この子はお出かけが好きみたいで、家ではもちろん泣いたりぐずったりしますよ、と話してます」(Mさん・31歳・8ヶ月児のママ)

 

「時々言われますね。ありがとうございます、でも赤ちゃんってやっぱり何かと手がかかるので、それなりに苦労してますよ、と言います」(Uさん・36歳・6ヶ月児のママ)

 

など、サクッと事実を伝える人もいれば、

 

「私がそんなにじょうずに子育てできないのが分かってて、育てやすい子が来てくれたのかも?といつも答えてます!」(Yさん・30歳・1歳児のママ)

 

とユーモアをまじえて返す人も。

おわりに

実は、今回のアンケートでは、「ラクでいいね」だけでなく、「大変だね」と言葉を掛けられると反発してしまうと答える人もいました。

 

もうどう言葉をかけていいか分からない…と感じるかもしれません。

 

とどのつまり、育児の大変さは本人にしか分からないもの。

 

誰かが「ラク」とか「大変」とジャッジするものではない、ということを心にとめておけば、一生懸命育児に取り組んでいる相手をモヤモヤさせずにすむのではないでしょうか。

文/高谷みえこ

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