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子どもの問題、かんたんに「愛情不足」と言わないで

子育て

2020.08.08

ときどき「子どもが指しゃぶりするのは愛情不足」といわれたり、「愛情不足な子どもは問題行動が多い」と聞くことがあります。

 

たしかに、子どもの成長にとって、親をはじめとする大人からの愛情は欠かせないもの。

 

しかし、子どもに起こるトラブルや気になる行動がすべて「愛情不足」といわれてしまうと、ママはとても辛いのではないでしょうか。

 

今回は、子どもの気になる行動や性格は、本当に愛情不足だけが原因なのか考えてみました。

 

爪噛み、指しゃぶり、おねしょ…愛情不足が原因なのか

子どもが次のようなことを繰り返すと、ときどき「親が愛情不足だから」という人がいます。

 

  • 爪を噛む
  • 指しゃぶり
  • おねしょ

 

しかし、たとえば小さい頃から爪を噛むクセのあった人に話を聞いてみると、「愛情不足を感じていた」という人は少なく、「ただ手持ち無沙汰だったから」「愛情はかけてもらっていた」という声も意外と多いことが分かっています。

 

関連記事:子供が爪を噛むのは愛情不足だからじゃなかった!?

 

親が愛情を持って関わっていても、引っ越し・入園などさまざまな理由で子どもなりにストレスを抱えることはあり、それがおねしょなどの身体症状として表れる可能性もあります。

 

関連記事:保育園がストレスなのかな…子供のおねしょ再開が気が気じゃない!

 

そのほか、特定の食品しか食べられない「偏食」に対し、「もっと愛情をかけてあげれば楽しく食べられる」といったアドバイスを受けたママもいます。

 

しかし、子どもの味覚の発達段階では一過性の偏食が起こることもあるほか、発達障害にともなう感覚過敏で、固いもの・ブツブツ・ヌルヌルなど特定の感触や味を苦痛に感じて食べられない子もいます。

 

いずれにしても、100%とはいえませんが、必ずしも愛情不足とはいえないケースは多いといえるでしょう。

 

それって本当に愛情不足?いろいろなパターン

ひとことで「愛情不足」といっても、目に見えないものだけに、親子の形によっていろいろなパターンが考えられます。

 

本当に愛情を持ったかかわりが薄い

ほとんどのママ・パパは、表現こそ差があるにせよ、わが子を世界一かわいく大切に思っているはずです。

 

しかし残念ながら、ごく一部には、何らかの理由で子どもの健全な成長を阻害してしまうような親も存在します。

 

関連記事:

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この場合、子どもは自己肯定感が低いまま成長し仕事や人間関係に自信が持てなかったり、イヤなことをイヤと言えずにブラックな職場で苦しんだりして、心身に影響が出てしまうおそれもあります。

 

ネグレクト(育児放棄)や虐待などが明らかな場合も、早急な周囲のサポートが必要です。

 

親は愛情を注いでいるつもりなのに、子どもに伝わっていない

子どもが何か失敗したときやいたずらした時などに「悪いところを直すのが愛情」「厳しくしつけるのがこの子のため」と考える親もいます。とくにパパに多いかもしれませんね。

 

子ども自身が喜んでいるとき一緒に喜んだり、「大好きだよ」と日頃から口に出して伝えていればそれでもバランスが取れるのですが、そうでない場合、子どもから見るといつも叱られてばかりになってしまいます。

 

保育士さんなどがよくすすめるのは、「3回ほめて1回叱る」くらいのバランス。

 

ベースとなる愛情が十分に伝わっていれば、時に叱られたとしても、愛情不足の弊害は心配いらないでしょう。

 

愛情は注げているものの、もっと欲しがっている

「愛情不足じゃない?」等のことばをかけられて悩んでいるママの多くは、「私は精一杯愛情を持って接しているつもりなのに…」と嘆きます。

 

しかし、その子の性格や環境によっては、同じくらいママが愛情を注いでも、満足できる子となかなか満たされない子とがいるはず。

 

とくに、下の子が生まれた時などは、これまでと比べて圧倒的に時間が足りなくなるので、どうにもならない部分もあります。

 

また、パパや祖父母・きょうだい・保育士さんなど複数の人と関わることで心が安定する子もいれば、他の人がいてもママにもっと自分のほうを向いてもらいたい子もいます。

 

できる限り、ママと1対1の時は集中して子どもと向き合えるよう、周囲のフォローも大切ですね。

 

おわりに

発達の過程では、たちまち解決できないような子どもの問題もしばしば出てきます。

 

しかし、根気よく対応していれば、いずれ子ども自身が成長したり、言葉で表現できるようになったりして解決することも多いはず。

 

それを待てずに、祖父母など周囲の人が「親の愛情不足だから」と不用意に発言することは、両親、とくにママを追い詰めてしまいかねません。

 

第三者から見てほんとうに「この子は愛情不足なのではないか」と思われる状態や、明らかな「毒親」である可能性ももちろんゼロではありません。

 

しかし、その場合でも親を責めるだけではなかなか解決は望めません。

 

なにが愛情を注げない状態にさせているのかを考え、適切なサポートにつなげていくことが大切だといえます。

 

文/高谷みえこ
参考/発達障害のある子どもの“偏食” その実態と解消へのヒント | NHK ハートネット https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/281/

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