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「やっちゃダメ」は一切なし!子どもの主体性を伸ばす体験型の喫茶店――北千住「こそだて喫茶cotoca」

子育て

2020.06.28

子どもが騒いだり泣いたりしてしまうことを考えると、周りの目を気にして子連れで堂々と入れるお店が少ないということに、子どもを産んで初めて気づかされます。児童館や子育てサロンも行き尽くし、マンネリ気味…。そんな母親の悩みから生まれたのが、北千住にある「こそだて喫茶cotoca」です。

 

北千住駅西口から徒歩7分、アーケード商店街から少し外れた路地裏にある一軒家。白い外壁にはカラフルなお絵描きが元気一杯に描かれていました。

 

「子連れで行ける場所が少ない…」子育て中の実体験から生まれた喫茶店


このお店を経営するのは改田友子さんと、旦那さんの昌寛さんです。現在5歳になる娘さんの育児中に、「北千住の街は子連れで行ける場所が少ないな」と感じたと話す友子さん。

 

「北千住は私が生まれ育った街。飲食店や買い物をするための施設は充実していますが、“子連れ”で行ける場所は児童館やフードコートくらい。小さい子が過ごせる場所が少ないということに気づいたのは、娘が生まれてからでした。以前からカフェをやってみたいという気持ちはあったのですが、子育てをするうちに、『ママたちが子連れでも気軽に利用できる居場所』と、『子どもが自由に過ごせる場所』を作りたいと、具体性が増しました」

 

祖父母が遺してくれた家を改装し、喫茶店オープンのタイミングで昌寛さんも脱サラ。20184月に夫婦二人三脚の経営が始まりました。

 

喫茶店の1階は6つのテーブル席がある広々としたカフェスペース。2階にも二つの部屋があり、どの部屋にもたくさんのおもちゃが置かれています。

 

お母さんと一緒に訪れた子どもたちは一目散に部屋のあちこちへ。「これ、どうやって遊ぶの?」と興味深そうにおもちゃを眺め、気に入ったおもちゃを手に取ります。cotocaに置かれているおもちゃは、「つまむ」「入れる」「落とす」「はめる」といった、手指の巧緻性を育み、日常生活の練習にもなるようなものが中心です。

 

お母さんたちは子どもたちの遊ぶ様子を見守りながら、時に一緒におもちゃで遊びながら、ゆったりと時間を過ごしていました。

 

子どもの好奇心を刺激し、「やりたい!」を自由に叶える空間


cotocaのコンセプトは「子どもの主体性に任せる」ということ。店内では階段もキッチンも立ち入り禁止ゾーンはなく、どのおもちゃをどのように使うかも「子どもが主役」で決めてもらいたいと話します。

 

友子さんはお店の立ち上げに伴い、モンテッソーリ教師の資格を持ち、全国の保育園・幼稚園の指導を行う伊藤美佳さんに直接連絡を取ってアドバイスをもらうほか、育児に関する講演会に参加するなど、積極的に知識や情報を集めました。

 

「私が小さい頃、親から『あれはダメ、これはダメ』と制限をされることが多く、大人になった今でも記憶に残っています。自分が子育てする時は『子どもの主体性を一番に考えた育児をしたい』と思うように。その考えが “モンテッソーリ教育”の理念と近いことから、お店でもその考え方を取り入れようということになりました」

 

お店に訪れるのは、子連れのお客さんが中心。子どもの行動に思わず「ダメよ」と言ってしまう人も多いそうです。「時にはおもちゃの取り合いにもなりますが、ここでは『子どもを信じる、任せる、見守る』の意識で過ごしてもらえたら嬉しいです」と友子さんは笑顔で話します。

 

トイレトレーニングのきっかけにも!「おむつなし育児」が体験できる専用ルームも用意


2階にある四畳半の個室は「おむつなし育児」専用の部屋。「そろそろ子どものトイレトレーニングを始めようかな」と思っている方や、「低月齢からおむつなし育児で育ててみたい」と考えている方の「体験の場」として開放しています。

 

「これまでおしっこやうんちをおむつの『中』にしていた子どもたちにとって、『外』に排泄するという行為は未知のもの。おむつを外して過ごしてもらい、音や匂いで『おしっこが出た』『うんちが出た』と五感で感じることで、排泄コントロール能力を養っていきます」

 

親にとっても「どのタイミングでおしっこをしている」というトイレの目安がわかるようになり、おむつを外すためのヒントにつながることも。部屋にはレンタル用の綿パンツや、除菌用の重曹スプレー、雑巾もなども用意されているため身一つで気軽に体験できます。

 

cotocaで提供されるメニューも無農薬野菜や無肥料無農薬の玄米ご飯を使ったプレートランチや、オーガニックコーヒー、ヴィーガンスイーツなど体に優しいものばかり。

 

画家気分でキャンバスに絵を描く「こどもアートレッスン」や、ウクレレのリズムで楽しむ「ハワイアンリトミック」など、多彩なイベントも開催。お店の外壁を賑やかに彩るお絵描きも、イベント時の子どもたちの「作品」だそうです。

 

さまざまな過ごし方を提案してくれるcotocaは、親も子どもものびのびとできる過ごせる居心地の良い場所でした。「今週末、子どもとどこに行こうかな」「ママ友と集まりたいけど、集合場所はどこにしよう」と悩んでいるなら、「こそだて喫茶cotoca」をのぞいてみてはいかがでしょうか。

 

 

■お店情報

こそだて喫茶cotoca

住所:東京都足立区千住2-18

営業時間:10:0015:00

定休日:土曜日

TEL03-6320-2736

HPhttps://cotoca-senju.jp/

 

取材・撮影/佐藤有香 ※取材は以前に行ったものです。店舗の最新の情報はHPをご覧ください。

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