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子供が爪を噛むのは愛情不足だからじゃなかった!?

子育て

2018.12.13

2019.03.12

爪を噛む子供

子どもの気になるクセのひとつに、「爪を噛む」があります。

子どもが爪を噛んでいるようすは見た目が良くないことだけでなく、爪の形が悪くなったり爪先がボロボロになったり、深爪などの痛々しい状態になってしまうことも。

手には雑菌がいっぱいなので、口から菌が入ってお腹を壊したり風邪やインフルエンザに感染したりするリスクも高くなるので心配ですよね。

お姑さん世代から「爪を噛むのは愛情不足だから」等と言われて悲しい思いをしているママもいるかもしれませんが、実は、子どもが爪を噛む原因・心理には、意外なものもあるそうなんです。

今回は、お子さんの爪を噛む癖が直らず困っていた先輩ママの体験談や、これで改善した!という方法なども紹介します。ぜひ参考にして下さいね。

 

爪を噛む子どもの原因と心理…「愛情不足」はウソ?


赤ちゃん~幼児の気になる癖としては「指しゃぶり」が代表的ですが、爪を噛む癖は3歳を過ぎてから始まる子が多いといわれています。

 

子どもだけでなく大人も含め、爪を噛むのがやめられない症状のことを『咬爪症(こうそうしょう)』といいます。

人により、指先を口に入れている程度から、カチカチと歯を当てているだけのこともあれば、実際に爪を噛み切ってしまうこともあります。

 

爪を噛み切るのが習慣になると、常に爪の白い部分がない状態となり、子どもでは噛むところがなくなると足の爪まで噛んでしまうことも珍しくありません。

お子さんがどうしても爪を噛んでしまうというママからは、「ここ数年、一度も爪を切ったことがないんです」という嘆きの声も。

 

どんな場面で爪を噛むことが多いですか?と尋ねてみると、

  • 待合室、乗り物の順番待ちなど暇なとき
  • テレビを見るなど、ボーっとしている時
  • パズル・宿題など何かに取り組んでいるとき
  • イライラした時
  • 不安を感じた時
  • 緊張した時

など多岐に渡りますが、共通しているのは、「無意識にやってしまう」ということ。

 

なぜ無意識に爪を噛んでしまうのかという疑問について、よく世間では「欲求不満」「さみしいから」「愛情不足」等と言われることがあります。

 

たしかに、爪を噛む・貧乏ゆすりなどは、心理学的には「代償行動」と呼ばれ、物事がうまくいかない時の苦しさやストレスを一時的に紛らわせるための行為だと考えられています。

 

しかし、今回「子ども時代から長期間爪を噛んでいた」という人に話を聞いてみたところ、

「なんとなく」

「手持無沙汰だったから」

「友だちの真似をしていたらうつってしまった」

など、はっきりとした理由・原因が思い当たらない人も複数いました。

 

また、「親には愛情をかけてもらっていたと思います」という人も多く、明らかな愛情不足や欲求不満で苦しんでいたことが原因で爪を噛んでいた…という自覚のある人は意外にも少数派でした。

 

では、どうして「なんとなく」爪を噛み続けてしまうのでしょうか。

 

子どもは、自分の精神状態を観察して「自分は現在こういうことがうまく行かずにストレスを感じている状態だ」とは気づくことができません。 

入園入学・引っ越し・弟妹の誕生など大きな環境の変化があった時はママやパパにも分かりやすいのですが、本人も気付かないようなちょっとした理由でストレスを感じている可能性があり、それが爪を噛むという形で現れることがあります。

 

しかし、過度のストレスは心身に悪影響を与えますが、時々適度なストレスやプレッシャーがかかることは、成長するために必要なことでもあります。

 

特定の理由で明らかに辛い思いをしている場合は別ですが、通常の子どもの生活で起こりうるストレスを完全になくすことは不可能ですし、無理に目指すべきではないと思います。

 

同じようなストレスがかかっても特に何も変化がない子もいれば、グズグズ・おねしょ・腹痛などの形で表れる子もいますが、その中に、たまたま爪を噛む行為が習慣化してしまう子がいると考えるのが自然でしょう。

 

マニキュアを塗ると、子どもの爪噛み癖が直るって本当?


爪を噛む子を見たおばあちゃん世代から、「爪のあいだにカラシを塗るといい」というアドバイスをされた…というママもいるかもしれません。

特に、どろんこ遊びをした手のままで爪を噛んでいるのを見たり深爪になってしまって心配な場合は、ママも一刻も早くやめさせたいのでいっそカラシでも塗ろうかと考えてしまいそう。

 

何人かのママからの情報で、「ママ友同士の会話で、爪噛みで悩んでいるときにおすすめされた」というグッズが、爪噛み癖対策専用の舐めると苦い味のする「マニキュア」です。

人体に害のない苦味成分が含まれた透明のマニキュアで、水洗いすることで取れます。

 

「あまり効果がなかった」というママもいますが、「3週間程度でやめられた」という声もありますので、惰性で爪を噛んでしまう子などの場合、うまくいけばストップできるかもしれませんね。

 

深爪で血が出ている時などはしみるかもしれませんので、傷がある時の使用は医師に相談することをおすすめします。

 

ただし、グッズを利用して爪を噛むことがなくなったとしても、子ども自身が大きなストレスを感じている場合、かわりに唇を噛む・鉛筆を噛む・鼻をほじる・まばたきなど別の行動が表れてくる可能性があるので、しばらくは注意深く様子を見守ってあげることが必要です。

 

何かを噛むことでイライラや不安が落ち着くことが分かっている場合は、人体に害がないとされる固めのシリコン製のパーツがついたネックレスなどを代わりに噛んでみるのも効果的な場合があります。

 

少し成長した子なら、家で宿題をする時には、キシリトール配合のガムなどを噛むのも、指先を傷つけず衛生的に集中力を高めることができて良いですね。

 

先輩ママの体験談。これで子どもの爪噛みが直った?!


子どもの爪噛みで悩んでいるママは多く、直せるかどうかや直るまでの期間も人それぞれ。

ですが、先輩ママたちが実際に「うちの子には効果がありました」という方法を教えてくれたので、ここで紹介しますね。

 

「子どもの好きなキャラクターのかわいい爪切りを買ってみました。キャラクターの口まねで、“早く○○ちゃんの爪が切りたいな~”とお話してみたら、一生懸命噛むのを我慢していましたよ!」(3歳の女の子)

 

「息子は私が言い聞かせてもなかなか爪を噛むのを止められませんでした。それを見た夫が、ゲームの好きな息子に、“一週間たったらパパが爪を見るよ。ちゃんと伸びていたらゲームOK”と宣言したところ、かなりの確率で爪を噛むのが我慢できました」(小学校3年生の男の子)

 

「二人目の出産前後に、上の子が爪を噛むように。前のように全身を使って遊んであげられないのが不満で寂しいように見えました。身体に軽い刺激があると、触れ合いが心地よく感じるみたいなので、座ったままでできる手遊びなどでできるだけスキンシップを取っていました。爪噛みはその後半年くらいで直ったと思います」(2歳の男の子)

 

手遊びは、「むすんでひらいて」などのオーソドックスなものでも良いですし、片手をつないでママが反対の人差し指と中指で子どもの腕の上をのぼっていき、最後にコチョコチョする遊びなども喜びますよ。保育園に通っているお子さんなら、いま園でやっている手遊びを保育士さんに教えてもらうのも良いですね。

 

「息子は、やめようねと口で言って聞かせても気づけば爪を噛んでしまっているので、遊び感覚で指の爪にマジックで動物の顏を描いてあげました。爪を噛んだ時には、“あ、猫さんがいたたって言ってるよ”というとあわてて噛むのをやめるようになり、効果ありました!爪の絵に気付いた保育士さんも協力してくれたので、さらに効き目があったと思います」(4歳の男の子)

 

「うちの娘は私や夫・親戚に注意されてもなかなか爪噛みが止められなかったのですが、ある時、歯医者さんに“ずっと爪を噛んでいると、歯並びが悪くなっちゃうんだよ”と言われたのをきっかけにパタリと爪を噛まなくなりました。外見を気にする年頃になってきたので、タイミングがよかったのかも」(10歳の女の子)

 

祖父母などから爪噛みのことを指摘されたり注意されたりすると、ママも「自分の育て方が良くないのかも…」と焦ってしまい、強く注意してしまいがちですが、こんな体験談もありました。

 

「祖父母や夫が娘の爪噛みを心配するので、私も、ボロボロになってしまった爪のインターネット画像を見せたり、病気になることや、みっともないことなど必死でデメリットを伝えたのですがやめられず…爪を噛んでいるのを見つけると険悪な雰囲気に。でもある時、かわいいネイルの写真を見つけたので、夏休みの旅行でやってみる?と聞いたら、それが楽しみで爪を噛まずに過ごせたんです。北風と太陽のおとぎ話を思い出しました」(11歳の女の子)

 

そして、やれることを全部やってもすぐに効果が出ない時は、発想を転換することで叱りすぎずにすんだ、というママの声も。

 

「爪を噛んでいるところを注意すると、怒って暴れるので困っていました。保育園の先生に相談したところ、“命に関わるわけじゃないから大丈夫。いつかやめますよ。もしやめなかったら、やめな

くたっていい“と言われて、すっと気が楽になりました。けっきょく爪噛みは小学校高学年まで続きましたが、中学校に入って、部活で忙しく手持無沙汰な時間がなくなったせいか、最近やっと見かけなくなりました」(当時5歳の男の子)

 

「やさしく言い聞かせてもダメ、厳しく叱ってもダメ。私の方がストレスを感じてきたので、ある時、もうういいや!きっと細菌に慣れてお腹が丈夫になる!大人になるまで爪噛みが続いても、お酒や過食で体調を崩したり、ギャンブルなどに走ったりするよりまし!と自分に言い聞かせました。結局、そのあと1年ほど続いて、だんだん爪を噛まないようになった感じですが、その間ガミガミ言わずに済んだので良かったと思っています」(当時小学校1年生の男の子)

 

まとめ


なんと、あの徳川家康も爪を噛む癖が直らなかったそう。やはり古来から爪噛み癖を直すのは簡単なことではなかったのかもしれません。

 

もちろん、見た目や衛生面からも爪を噛む癖は直した方が本人にとって良いことは間違いないですが、ただ表面に見えている現象さえなくなればOKというわけではありません。

 

「今、この子にとってストレスになっていることはあるのかな?」

と見つめ直す機会だと思って、頭ごなしに叱らず、焦らず、向き合っていきたいですね。

 

文/高谷みえこ 

参考:公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A/爪の病気/5歳の子供の指の爪が伸びないのですが、どうしてでしょうか?」

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/q02.html

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