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すぐ泣く子どもは「打たれ弱い」!?克服できないと将来心配…

子育て

2019.12.20

2020.07.19

園や学校・公園などで、ちょっときつい言葉をかけられたり競争や勝負に負けたりすると、泣きながらママのところに戻ってくる…そんなわが子に「なんて打たれ弱いのか」とため息をついている人もいるかもしれません。

 

今回は、「打たれ弱い子」は育て方や環境が原因なのか、治すべき?治るもの?という疑問についてお答えします。

そもそも「打たれ弱い」の意味は?

まずは「打たれ弱い」という言葉の意味を確認してみましょう。

 

「打たれ弱い」というのは「打たれ強い」の反対語で、「非難や攻撃を受けるとすぐに屈してしまう様子」を表しています。

 

ただ、手元の国語辞典を複数調べてみたところ「打たれ強い」は載っていますが、「打たれ弱い」は1つも見つかりませんでした。

 

もともと「打たれ強い」とはボクシングや野球の解説などで使われていた用語。

 

「チャンピオンの猛攻にも倒れません、挑戦者打たれ強い!」

 

「このピッチャーは非常に打たれ強いですが、この回はしのげるかどうか苦しいところです」

 

のような使い方ですね。

 

それが転じて、仕事でミスをして叱られたり、失敗してもへこたれず、また立ち直ってがんばることができる人を「彼は本当に打たれ強い人だ」など、人の性格を評して使われるようになったと考えられています。

 

「打たれ弱い」は、そのパロディ的に使われ始めたものが、現在では「ちょっと失敗しただけで落ち込んでくよくよする」「叱られたり攻撃されるとショックを受けやすい」といった人の性格に対して言われるのが一般的になっています。

打たれ弱さの原因は育て方?一人っ子だから…?

新聞記事やテレビ番組などで、現代は昔と比べ「打たれ弱い子」が増えているという話題を見かけることはありませんか?

 

たしかに、きょうだいが多く外遊びでも色々な年代の子が大勢で一緒に遊んでいた昔と比べると、いまの子どもはケンカしたり意地悪されたりする機会は少ないかもしれません。

 

しかし、現在子育て中のママに聞いてみると、こんな答えも返ってきました。

 

「うちは3人兄弟で年齢もわりと近いので、特に2人目3人目はたくましく育つと思いきや…次男は本当に打たれ弱いと思います。サッカークラブのキッズクラスにいるのですが、練習試合の時にミスをして年上の子に”何やってんだよ!”と言われただけなのに、よく見たらその後の試合中ずっと涙をぬぐいながら走ってました」(Mさん・38歳・7歳児と5歳児と2歳児のママ)

 

「姉の子は一人っ子で、うちは2人ですが、あきらかに姉の子の方が打たれ強いと思いますよ。義兄が逆上がりを教えているのを見たことがあり、かなりスパルタだったのに、ぐっと真剣な表情で何度もチャレンジしていました。うちの子たちだったらとっくに泣いてますね(笑)」(Tさん・34歳・5歳児と3歳児のママ)

 

「息子は生まれた時からちょっとした物音にも反応するし、転ぶとすぐ泣くし、繊細な子だと感じていました。歩き出しても、犬や猫の姿が見えると猛スピードで私のところに来て足につかまってきます。”保育園に入ったらもまれて強くなるよ”と実家の母に言われましたが、入園後も相変わらずちょっとおもちゃの取り合いになって負けただけでずっとシクシク泣いているようです…」(Hさん・29歳・2歳児のママ)

 

ママたちの話を聞いていると、必ずしもきょうだいが多い子や集団生活をしている子が打たれ強くなるというわけでもなさそうです。

 

もともと打たれ強い子がハードな環境の中でますます強くなったり、生まれつき優しくおとなしい気質の子が穏やかな家庭で育ち、ある日突然にぎやかな集団に入ったら、周囲の大声を聞いただけで泣いてしまう…など、環境で多少程度が強まったり弱まったりするかもしれません。

 

しかし、おおもとの性格は「生まれつき」の面が大きいのではないでしょうか。

 

子どもの5人に1人は、生まれつき人一倍繊細な「HSC(Highly-Sensitive-Child)」の気質を持っていると言われます。

 

HSCの子がすべて打たれ弱いということではないですが、以下の記事も参考にしてみて下さい。

 

関連記事:繊細すぎる我が子…それってHSCかも?

「打たれ弱い子」治すべき?克服方法はある?

親から見て「打たれ弱い性格」の子は、それを治していくべきでしょうか?

 

たまに祖父母やパパで「こんなに打たれ弱くては心配だからどんどん厳しくするべき」と荒療治を試みる人がいますが、成功率は低いようです。

 

「下の子は泣き虫で、ちょっと強い口調で誰かに何か言われるとすぐ泣いていたんですね。夫がそれにイライラして、夏休みの集団キャンプに行かせたり、空手やスイミングを習わせたりと色々試しましたが、新しい環境に慣れるにも時間のかかる息子にとってはもう恐怖が増すばかりで…特に空手の前になると必ずお腹が痛くなって、毎週泣きながら連れていっていました。来年は中学校入学、優しくて人を傷つけたりしないとてもいい子ですが、相変わらず打たれ弱さは変わらないですね…」(Kさん・40歳・6年生のママ)

 

「治す」という考え方ではなく、その子の個性としてとらえつつ、最適な接し方を見つけていく方がおすすめだといえます。

「打たれ弱い子」のママ・パパにおすすめの接し方

他の子が平気でいられるようなちょっとした失敗で落ち込んでしまう子は、次のような考え方になってしまいがち。家庭では、それをうまく軌道修正できるような声がけが効果的です。

失敗やミス=自分自身がダメととらえてしまう

失敗したこと自体は単なる結果ですが、中には「失敗した自分はダメな人間」と考え、起こったことと人格を同一視してしまう子がいます。

 

大人になってもこの考え方をしてしまう人は意外と多いのではないでしょうか?

 

もし子どもがそうなっているなと感じたら、できる限り「なぜ失敗したのか、次はどうしたらいいか、ちゃんと考えたらあなたが成長できるチャンスなんだよ」と、正しい捉え方をぜひ教えてあげて下さい。

自己肯定感が低い

日本の子どもたちは、諸外国と比べて「自分自身に満足している」「自分には長所がある」と感じている割合が低く、「自己肯定感」が低いといわれています。

 

関連記事:自己肯定感とは?お金で買えない我が子への最高のプレゼント

 

自己肯定感が高い状態であれば、多少の失敗やミスをしても、自分ならまた成功できるという自信があるため、いつまでも落ち込むことはありません。

 

小さい頃から、「誰かと比較しない」「結果だけで評価しない」「できるわけないでしょうなどマイナスのレッテルを貼らない」などを心がけて接することで、子どもの自己肯定感は育つといわれています。

おわりに

親の目からわが子を見ると、「ほんとにこの子は打たれ弱くて…」と、短所ばかりが目についてしまいがちですよね。

 

しかし、ちょっと見方を変えれば、それは長所になるかもしれません。

 

関連記事:「リフレーミング」が子供への必要ない怒りを解消に導く

 

ちょっとしたことで落ち込む子は、その反面、物事を深く考える子だったり、乱暴な言動を好まない優しい子だったり、いい面もたくさん持っていることでしょう。

 

その子の個性を尊重しつつ、いざという時には頑張れるような強さも身につけられるよう、少しずつ成長をサポートしていきたいですね。

 

文/高谷みえこ

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