「混ぜちゃダメ!」この2つのパターンに注意
1.混ぜると苦みが増す組み合わせ
苦みが増してしまうものは、粉薬の種類によって変わってきます。 例えば、一般感染症に効果的な「クラリスロマイシン」という抗生物質はとても苦みが強いため、苦みを抑えるためのコーティングが薬に施されています。 このコーティングは酸性の飲み物などで取れてしまうため、オレンジジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料などで飲むと苦みを強く感じてしまいます。このため「酸性の飲料」で飲むのは避けたほうがよいといえるでしょう。
2.薬の吸収に影響しやすい飲み物
薬の吸収に影響しやすい飲み物について、薬別の例は以下の通りです。
●牛乳やミネラルウォーター
抗菌作用を持つ「ニューキノロン系」、「テトラサイクリン系」の抗生物質の場合、牛乳やミネラルウォーターに含まれるカルシウムと薬がくっついてしまい、吸収が妨げられてしまうことが考えられます。
●果汁ジュース
アレルギー性鼻炎やじんましんに作用する「抗ヒスタミン薬のフェキソフェナジン」は、果汁ジュースによってフェキソフェナジンの吸収が妨げられてしまいます。
これらは粉薬だけではなく錠剤でも同じなので、大人でも注意しましょう。どちらも、薬を飲む時間と2時間程度あければ影響は少ないと考えられます。 ちなみに、牛乳嫌いになると健康への影響が懸念されるので、牛乳に薬を混ぜて与えるのは原則としてNGです。