■「ああ、平成も終わったのに」という暮らし(清美さん/38歳/専業主婦)
私の実家も決して都会ではありませんでしたが、旦那の実家に嫁いだ当初は、田舎の風習のもろもろに驚くばかりでした。いまだにトイレは汲み取り式、お風呂は薪で沸かす「平成も終わったというのに…」とつぶやきたくなるような生活を送っています。 冠婚葬祭は村単位で行うので、近所で喜びごとやご不幸があると、一日中お茶の準備に追われて大忙し。村の誰かが大けがをしたときは、片道1時間近くの病院まで車で搬送したことも…正直(途中でなにかあったらどうしよう)と心臓バクバクでした。 そして嫁いで10年になる私が、いまだに慣れないのは「虫」。もともと虫は大の苦手でしたが、田舎には得体のしれない虫がわんさか! 枕もとで不思議な形の何かが跳ねていたり、大ムカデが普通に這っていたりと、嫁いでから心が休まることを知りません。 長い冬が終わり、いまごろの季節になると特に増えるんですよね…寝ても起きても緊張しっぱなしの日々が始まります。