
夏祭りなどでよく見かける金魚すくいの屋台。 うまく金魚をすくえずに毎年悲しい思いをしている子供もいるのではないでしょうか? しかし、金魚すくいにはちゃんとコツがあるのです。子供に教えてあげたい金魚すくいの極意をご紹介しましょう。
■金魚すくいをする前に
さて、実際に金魚すくいをする前にお店選びから始めましょう。金魚すくいではポイというプラスチック製の輪に紙を張った道具を使います。最悪なのは破れやすい紙を使っているのに500円ぐらいの料金を請求するお店です。なるべく破れにくい紙を使っているお店を探してみましょう。 探すポイントは観察です。実際に金魚すくいをしている人を見るだけでは紙が破れやすいのかその人が下手なのかがわかりにくいです。 特に子供を見ていてもあまり参考にならないでしょう。 見たいのはお店の裏手です。ポイの箱があれば箱に書いてある数字をチェックしましょう。ポイには号数というものがありますが、5号だと紙が厚手で7号だと紙が薄手になります。破れにくい紙を使いたいなら5号の方を使った方がよいですね。というわけで、金魚すくいをする店選びではポイの号数が少ない店を選ぶことがポイントになります。 お店によってはウエハースを使って金魚すくいをするようにしている場所もあるようです。ただしウエハースでは取りにくいのでポイを使っているお店が無難でしょう。 ただし、金魚すくいのお店ではお客を見てポイを渡していることがあります。女性や子供には4号や5号の破れにくいポイ、 男性には薄いポイを渡すなど、 金魚をたくさんすくえそうな人には ハンデを与えてバランスを保つ意図があるようです。 パパが子供の前で金魚をすくっていい格好を見せたいという場合は先に子どもやママにポイをもらってもらい、それを使うといいでしょう。 ところで、金魚すくいの金魚には変わった魚が入っていることがあります。大きな金魚や小さなコイなどです。いわゆる目玉商品なのでよく目立ちます。 しかし、大きさのある金魚は別名紙破りと呼ばれており、とても取りにくいのでやめておいた方がよいでしょう。 狙うなら表面にいる小さい金魚で、酸素を求めて登ってきているのであまり元気がないから取りやすいという特徴があります。 ただ数を取りたいのであればそうした弱った金魚を狙うのが吉です。ただし、金魚を持ち帰って飼うのであれば少数でも水中にいる元気な金魚を狙った方がよいですよ。
■お祭り用の金魚すくいテクニック
お祭りで使える基本的な金魚すくいテクニックをご紹介します。まずは、ポイを水につけるならそっと、一気に全部つけてしまうことです。 少しずつ水につけていくようにするとぬれた面とぬれていない面の境目ができてしまい、破れやすくなります。つけるなら一気にです。 次に、金魚を追いかけてはいけません。金魚は追うと逃げますが、上手な人は金魚を動かすのではなく金魚が動いてくる方向を予測します。 ポイをひそめておいて、金魚が自分のテリトリーに入ってくるのを待つのです。虎視眈々と狙いましょう。 ポイを水に入れるときの角度も大切です。金魚すくい中、ポイは水の中に入れたり出したりすると思いますが、そのときの角度は斜めが鉄則です。そうすると水の抵抗が少なく破れにくいです。 金魚をすくうときは頭か側面からすくうようにし、金魚が紙の上に乗ったあとも 斜めに引き上げましょう。そうするとポイの上の水が切れて、水圧で紙が破れにくくなります。 金魚をすくったら水を切りながらポイの縁に移動させるとよいですよ。 狙いやすいのは壁際の水面近くの金魚です。壁の近くだと金魚の動きが制限されて動きの予想がつきやすいです。 さらに、逃げ場も減るので壁とポイで挟むようにして持ち上げると水が落ちて金魚が残りやすくなります。 金魚をすくえたら落ち着いてお椀に入れるようにしてみてください。