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例年、テレビなどで桜の開花が取り上げられる時期は、3月下旬から4月にかけてですが、5月に入ってからも遅咲きの桜を楽しめる地域といえば、東北地方や北海道ですよね。


特に東北には桜の名所が多くあり、ゴールデンウィーク中の観光で訪れる方も多いようです。


そんな東北地方のお花見スポットで、特におすすめな5つの名所をご紹介したいと思います。

■【秋田県】武家屋敷通りのしだれ桜

400本のしだれ桜が咲き誇る角館町には、佐竹藩の城下町として有名な武家屋敷があります。武家屋敷が並ぶ美しい街並みは「みちのくの小京都」とも呼ばれ、人気の観光スポットです。


そんな角館町の桜は、見頃の時期になると街中が桜であふれるように咲き乱れます。


もともとは、約400年前に佐竹北家二代義明の正室が嫁いでくる際に嫁入り道具として3本の桜の苗木を持参したことに始まると言われています。


武家屋敷の黒板塀としだれ桜のピンク色が生み出すコントラストは大変美しく日本的で、多くの人を魅了しています。


桜の開花時期はライトアップもされており、暗闇の中、ぼんやりと映し出されたしだれ桜は妖艶な雰囲気を醸し出しており、夜桜も人気です。 ・アクセス:JR角館駅から徒歩20分


・見頃時期:4月下旬~5月上旬


・ライトアップ:あり(日没~22:30)


・売店:あり

■【岩手県】北上展勝地の一万本の桜

「みちのく三大桜名所」や「さくら名所100選」などに数えられている北上川の河畔にある北上展勝地は、北上川沿いの約2kmに渡る桜並木で人気のスポットです。


桜の種類も多岐にわたり、樹齢90年を超える500本のソメイヨシノやカスミザクラ、ベニヤマザクラなど、全部で約150種類あると言われています。公園の敷地内には約1万本の桜があり、県内随一のお花見スポットとなっています。


4月中旬から5月上旬にかけての「北上展勝地さくらまつり」では、北上川の上を鮮やかな鯉のぼりが泳ぎ、より一層華やかな景観となります。期間中は出店屋台も軒を連ね、きたかみ牛やひっつみ、鮎の塩焼きなど、岩手県内の美味しいものをいただきながら、桜も楽しめる贅沢な時間を過ごせます。


遊覧船や観光馬車なども一度は体験してみたいですね。


渋滞緩和のため、北上展勝地周辺道路では交通規制が実施されることもあるため、事前にHPで確認しておくと良いでしょう。 ・アクセス:JR北上駅西口からバスで約10分


・見頃時期:4月中旬~4月下旬


・ライトアップ:あり


・売店:あり

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■【福島県】日中線記念自転車歩行者道の桜

1984年(昭和59年)に廃線となった日中線の跡地の遊歩道(サイクリングロード)約3kmにわたる1000本のしだれ桜はまさに圧巻。


実際に当時運行していたSLが展示されている場所は、漆黒のSLにしだれ桜の可愛らしいピンク色がよく映え、人気の撮影スポットとなっています。


また、満開の時期には毎年「蔵のまち喜多方桜ウォーク」という散策イベントが開催されており、県内外から約2000名が参加するそうです。遊歩道を桜のカーテンを眺めながら歩く時間は良い思い出となるでしょう。


最寄り駅の喜多方駅から近く、アクセスは良いのですが、売店がないため、お花見に行かれる方はお弁当を持参するのが良いでしょう。 ・アクセス:磐越西線喜多方駅から徒歩5分


・見頃時期:4月中旬~4月下旬


・ライトアップ:なし


・売店:なし

■【青森県】弘前公園の日本最古のソメイヨシノ

弘前城は1611年に築城され、その櫓や城門などが当時のまま残されていることで、重要文化財にも指定されています。


そんな弘前公園のソメイヨシノは1882年に寄贈されたもので、現存するソメイヨシノでは日本最古と言われています。


また、弘前公園には樹齢100年以上のソメイヨシノが400本以上あり、多くの専門家からもその管理技術に高い評価を受けてます。


これ以外にも弘前公園には52種、約2600本の桜があり、ライトアップでは弘前城とのコラボレーションが見どころ。人気の夜桜スポットとなっています。


また、桜が満開の期間中は「弘前さくらまつり」が行われ、毎年200万人以上の人が訪れています。屋台や飲食店も約200店舗が出店しており、郷土料理やお化け屋敷なども楽しめるそうです。 ・アクセス:JR弘前駅からバスで約15分


・見頃時期:4月下旬~5月上旬


・ライトアップ:あり(弘前さくらまつり期間中)


・売店:あり

■【宮城県】白石川堤一目千本桜

その名の通り、ひと目で1000本の桜が一望できる絶景の桜の名所。約8kmにわたって1200本の桜並木が白石川堤を彩り、その背景には蔵王連峰の壮大な景観が広がります。


天気の良い日には蔵王連峰に雪がかぶった姿も望めることもあり、青い空と白い雪、桜の薄ピンク色がまるで絵葉書のような美しさとなります。


最寄り駅の東北本線大河原駅からも徒歩3分と近く、遊歩道も整備されているため、散策にはとても評判のコースです。


シーズン中の大河原駅はかなりのにぎわいで、時間帯によっては電車に乗れないこともあるそう。駐車場付近も渋滞が見られるため、お出かけされる方は午前中の早い時間を狙って行くと良いでしょう。 ・アクセス:東北本線大河原駅から徒歩3分


・見頃時期:4月上旬~4月中旬


・ライトアップ:あり


・売店:あり ゴールデンウィークの旅行シーズンに見頃を迎える東北地方の桜の名所。ぜひ一度、足を伸ばしてみてくださいね。