79-1

節約するためには、月々の家計から無駄を省くのが一番です。そのためには、お金の動きをしっかりと把握することが、何よりも重要なポイントだと言えるでしょう。 銀行口座の情報を「見える」化し、さらに便利に活用したい!と思ったときには、ネットバンクを活用するのがオススメです。ネットバンクの情報や利用方法、メリット・デメリットなどをお伝えします。

■ネットバンクとは?

ネットバンクとは、普通の銀行とは違い、対面でお客様とやりとりを行う「店舗」を持たず、インターネット上での取引をメインに行っている銀行のことを言います。「店舗を持たない」というのが、ネットバンクの最大の特徴となり、口座を開設した人は、その取引のほとんどをネットから行うことになります。 このように聞くと、「お金を入金する」「自分の口座から出金する」という場合にはどうするの?なんて疑問を抱く方も多いはずです。ネットバンクにはそれぞれ、提携しているATMがありますから、そこにネットバンクのキャッシュカードを差し込んで、お金の出し入れをすることになります。 近所のコンビニなどのATMから入金・出金ができるので、この点で不便さを感じることはないでしょう。

■ネットバンクのメリット・デメリット

インターネット上でのやりとりをメインに行うネットバンクには、通常の銀行にはないさまざまなメリットがあります。主なポイントは、以下の3つです。 ★いつでも好きなときに、振り込みなどの手続きが終わる 通常の銀行の場合、通帳記入や振り込みなどの手続きを行うためには、銀行やATMまで出向く必要があります。「銀行側の都合に合わせなくてはならない」というデメリットがありました。 ネットバンクの場合は、いつでも好きなときに、インターネットを通じて自分の口座にログインすることで、さまざまな手続きを完了させることができます。 「あ、振り込みの期限が今日までだった!」なんて場面でも、仕事の休み時間を使い、スマホから手続きを行うことが可能です。 ★有利な金融商品の利用 ネットバンクの中には、「普通口座」だけを提供しているわけではなく、定期預金、外貨預金、FX等の各種金融商品をセットで提供しているケースも少なくありません。 ネットバンクの利用者は、こうした金融商品の中から、自分にとってメリットの大きいものを自由に選択することができます。わざわざ特別な行動を起こす必要がないので、非常に利便性が高いと言えます。 ★金銭的なメリット ネットバンクは、店舗を持たないことで経営コストの低減を実現した銀行でもあります。浮いたコストは、利用者へと還元されるケースも多く、それが「金利」や「手数料」に反映されています。 口座にお金を預けて置いた場合の金利は、一般の銀行よりもネットバンクの方が有利です。また振り込み手数料についても、「1ヶ月○回まで無料」などの優遇措置を取っているところが少なくありません。 低金利時代を迎えている今、「金利で受け取れるお金<手数料として支払うお金」になってしまっているケースも多いもの。負担が少なく、また手に入るお金が少しでも多く設定されている点も、ネットバンクならではの魅力だと言えるでしょう。 一方でネットバンクには、デメリットも存在しています。こちらについても、事前にチェックしておきましょう。 ★IDとパスワードの管理が必要 ネットバンクを活用するためには、IDとパスワードを使用することになります。非常に便利な反面、IDとパスワードを忘れてしまった場合、利用できないという大変さもあります。 またIDやパスワードが外部に漏れれば、もちろん口座を悪用されてしまう可能性もあります。自分自身の情報を、慎重に取り扱う必要があります。 ★引落口座に指定できない場合がある 銀行口座は、電気代や携帯料金など、定期的な引き落とし口座として利用できるという特徴があります。しかしネットバンクの場合は、一部、こうした使い方が不可能となっているケースがあります。 この場合は、クレジットカード支払いなど、別の手段で支払いをすることになります。