■どうしても物を捨てられない人の心理とは
・もったいないと思ってしまう 「最近は使っていなかったけれどいつか使う日が来るかもしれない」「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」
こうした思いからいろいろな物を捨てられずにとっておく人は多いです。 こういった考えをする人は、自分ではあまり疑問に思わないことも多いです。 まだ使えるのだからとっておくのは当然と考えてしまうんですね。 世間一般では、たとえまだ機能する物であっても不要なら処分してしまう人の方が多いのですが、片付けられない人・物を捨てられない人はもったいないという気持ちが先立つ傾向があります。 もちろん本当に価値のある物、使う機会のある物ならとっておいてもいいのですが、そうではない物についても捨てられないと部屋にはどんどんいらない物が溜まっていってしまいます。 ・物を捨てることを悪いことだと感じてしまう 物を捨てるという行為にどこか罪悪感を抱いてしまうことも、物を捨てられない原因のひとつです。 高価なお金を出して買ったもの、人からプレゼントとしてもらったもの、思い出が詰まった大切な品……今となっては使わない不要な品物の中には、こういった捨てにくい物もたくさんあります。 高いお金を支払って手に入れたのに捨ててしまうなんてお金の無駄遣いだと感じてしまったり、人からもらったプレゼントや大切な思い出の詰まった物を手放すなんてひどいことはできない、と思ってしまったりする人はとても多いのです。 ですが、生きているうちにこうした品物はどんどん増えていくものです。 本当に大事な物だけとっておいて、他の物についてはどこかのタイミングで処分しないと部屋の収納スペースをどんどん圧迫するばかりです。 思い出の品やプレゼントなどどうにも捨てにくい物については、写真に撮って残しておくという方法もおすすめ。
高価だったけれども今となっては使わない物に関しては、勉強したという気持ちで思い切って手放してしまいましょう。 ・「また使うときがあるかも」と言い訳をしがち 物を捨てない理由として、「また使うときがあるかもしれないから」と言い訳する人は多いです。 お洋服などで想像してみるとわかりやすいのですが、「来年になったら着るかもしれないから」「今はサイズが合わないけれど、ダイエットしたら着られるから」などと、今は使わないことをわかっていながら将来の可能性を理由に捨てずにとっておくんですね。 いつか使うかも……と考えてしまうときは、具体的にいつ使うか、それは現実的な予想なのか、もう一度判断してみてください。 ・物が自分の近くにあると安心できる 中には、綺麗に整理整頓された部屋よりも、散らかっていて物に囲まれて過ごす部屋の方が居心地が良いと感じるケースもあります。
まず、単純によく使う物がすぐ手元にある方が良い、という理由で散らかった部屋が好きだという場合です。 一見散らかって見えても、自分ではどこに何があるか把握できているというパターンが多いですね。自分にとってだけ居心地良く便利な部屋として作り上げるのではなく、できれば誰の目から見ても綺麗で過ごしやすい部屋にしていきたいところです。 もうひとつは、生活に必要のない物やゴミなども身近に置いておくと安心する、という場合です。
精神的な不安や孤独から、物を捨てることが怖くなったり、物を集めることで不安や孤独を一時的に癒やしたりする人も中にはいるんですね。 精神的に不安定になっていたり疾患を抱えていたりするケースも多いので、こういった理由から物を捨てられない場合は要注意。 部屋の片付けと同時に、メンタルのケアも必要になってきます。 ひとくちに「物を捨てられない」といっても、どういった理由から物を捨てられずに溜め込んでしまうのかは人それぞれに違います。 純粋に性格的な問題なのか、忙しさや体力的・時間的な余裕のなさが原因なのか、それとも精神的に不安定な状態なのか……自身や家族がどんな理由から片付けられないのか見極めることが、部屋を整理整頓する第1歩です。