「働き方改革」によって副業の解禁がジワリと広がる現在。副業を始めたいけれど、時間に拘束されて働くのはちょっと、とためらっている人も少なくないでしょう。そこで、効率よく時間を使いながら稼げる副業を探してみました。
<投資という方法>
元手を使って資産を増やすという投資による稼ぎ方は以前からありましたが、インターネットの広まりによって、現在はさらにさまざまな投資方法が出現しています。
インターネット上で通貨を売買して利益を得るというFXは、代表的なものの一つでしょう。円高・円安を利用した通貨の売り買いには、タイミングと勘が必要だそうですが、時間に拘束されることもなく、本業の仕事を始める前や後のスキマ時間を利用して稼げると、サラリーマン世代にも評判のようです。
従来の株式投資もインターネット利用で、スキマ時間を使って取り組めるようになりました。債権や外貨預金といった、それなりリスクは伴うものの人気のある投資もあります。
また、ワンルームマンションなどの不動産投資は最近若い世代の注目を集めているといいます。一度物件を購入したら、入居者や物件を管理する必要はあるものの、長期的な収入が見込める点が魅力といえるでしょう。もっとも、不動産投資が人気のあまり、最近ではこうした管理まで請け負ってくれる業者もいますから、投資する人にとってはさらに楽な副業となっているのでしょう。
以前は、投資というと何やら怪しい雰囲気もあって敬遠されることも少なくなかったようですが、現在は確実に〝市民権を得た″といえるでしょう。
<クラウドソーシングという方法>
クラウドソーシングは、企業が不特定多数(クラウド)の人々に対して、インターネットを介して業務委託(ソーシング)をしていくというもの。業務を請ける方にとっては場所や時間に拘束されず、空いた時間に好きな場所で働けるというメリットがあります。 従来のアウトソーシングがもっぱら専門家を対象に行われていたのに対し、クラウドソーシングは初心者にも門戸が開かれているので、得意な分野や興味のある領域のものなら誰でも挑戦することができるのが特徴でしょう。クリエーターや翻訳、ライターやアーティスト系など、種類は多様で、今後さらに増えていくだろうといわれています。 また、最近は、企業の需要に応じるのとは反対に、自ら強みのある業務を売るという体制もできています。経験で培われたスキルや、得意な技能などをサービスとして、必要としている人に売れる場ともいえるでしょう。一度登録しておけば、求めに応じて働けばいいので、時間や場所の制約もなく、空いた時間を有効利用することができるわけです。サービスの提供者が代金を受け取るまでサイトがしっかり管理してくれるので、細かいやり取りの心配もいりません。 このほか、インターネットを介した副業には、アンケートサイトやアフィリエイトサイトなどもあります。 アンケートサイトでは、アンケートに回答するだけで報酬が得られるという手軽さから、10代からの利用者もいるとか。インターネットの中だけでなく、郵送アンケートや実際のインタビュー、座談会といったスタイルのものまで多様な広がりを見せているようです。 一方、アフィリエイトは、自分のサイトやブログなどを行っている人が、企業の商品広告などをそこへ貼り付けることで、代わりに宣伝をして商品を売るという方法です。商品の販売に対して報酬が与えられるので、まさに居ながらにして稼げるというわけです。もっとも、売るためのコツなどは学ぶ必要があるでしょうが、特別なことではなく、誰もが始められる副業だとうたわれています。 このように、スキマ時間で稼げる副業は、インターネット中で広がりつつあるようです。「働き方改革」が、実は現実の空間からネット空間にまで浸透し始めているといえるかもしれません。