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働き方改革やワークライフバランスへの注目度が高まっている中で、そのメリットが注目されているのが「SOHOという働き方」です。耳にする機会は多く、興味は抱いているものの……具体的にどのようなものなのか、あまりよくわからない!なんて方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、SOHOという働き方の特徴や、メリット・デメリットについて紹介していきます。「働き方を変えてみたい!」と思ったときには、ぜひ参考にしてみてください。

 

■SOHOとは?

SOHOとは、「Small Office Home Office」を略した言葉。つまり、小さな事務所や自宅の一室を仕事スペースとして使い、仕事を受けるスタイルを言います。このようなスタイルで仕事をする人のことを「SOHO」と表現することもありますし、その仕事を行う事務所のことを「SOHO」と言うこともあります。 SOHOという言葉は、その仕事内容を限定するものではありません。外部から何らかの仕事を業務委託され、それを納品し、報酬を受け取るというスタイルで仕事をする方が多いですが、その内容については多岐にわたります。 自分自身の「好き」を活かして仕事にする方も多く、また限られたスペースで数多くの仕事をこなすために、パソコンが使われるケースも少なくありません。

 

■なぜ、SOHOという働き方が注目されているの?

SOHOという働き方は、パソコンの普及と共に一般に知られるようになりました。仕事の中でもパソコンが使われることが増え、現代では、業務内容によっては「パソコンとインターネット環境があれば、業務のほぼすべてを完了できる」という方も多くなってきています。 パソコンとインターネットで全てが完了できるのであれば、「働く場所」や「時間」にとらわれる必要はありません。自分の好きなタイミング、好きな場所で仕事を行うことで、より自分らしく輝けるのでは?という考え方が浸透したことにより、SOHOというスタイルが注目されているのですね。

 

■SOHOという働き方のメリットを知ろう!

SOHOという働き方には、これまでのスタイルとは違う、さまざまなメリットがあります。 ★働く場所を選べる SOHOという働き方では、企業に属さず、自分自身で「仕事」と向き合っていくことになります。自宅をオフィスにする場合にも、自宅以外に小さな事務所を借りる場合でも、「自分の好きな場所を選べる」というメリットがあります。 あえて混雑する都心から離れて仕事をすることも可能。また自宅にできるだけ近い場所を選ぶことで、通勤時間を短縮することにもつながります。 ★いつ、どれだけ働くのか、自分自身で決定できる 会社で仕事をするときには、自分に与えられた仕事を決められた時間内にこなす必要があります。SOHOにおいても、基本的な考え方は同じですが、就業時間を自分で自由に決定できるというメリットがあります。 納期に間に合うのであれば、「最初にまとめてこなす」のも「夜間に仕事をする」のも自由。子どもの世話をしながら、隙間時間に仕事をする!なんてスタイルも実現できます。 ★仕事を自分で決定できる SOHOでは、仕事内容を自分で好きに決定できるケースも多くあります。得意なこと、好きなことだけに絞って、仕事を受注するというスタイルも、実現可能です。 SOHOという働き方のメリットは、「自分の働き方を自分で決められる」ということです。「今の自分」に合わせた仕事スタイルを選択しやすく、「仕事以外の環境」を重視したい方にとっても、メリットが大きいと言えるでしょう。

 

■SOHOという働き方のデメリットは?

メリットも多いSOHOという働き方ですが、実際にはデメリットもあります。デメリットに目を向けないまま仕事をスタートしてしまうと、後悔する可能性もあるので、十分に注意しましょう。 SOHOで働く場合のデメリットは、以下のとおりです。 ★全て「自分」で管理しなければならないこと 通常の企業であれば、さまざまな業務を分担して行うことになります。経理や営業、事務作業など……SOHOの場合は、仕事に関わる全てを自分で管理しなければいけません。 またその方法も、自分自身で学んで覚えるのが基本です。自由度が高い分、さまざまなスキルを求められます。 ★収入が不安定になりがち 会社に勤めていれば、会社からお給料が支払われます。通常、「今月の業績が悪かったから」という理由で、急激にお給料の金額がダウンすることはないでしょう。 SOHOの場合は、「自分がどれだけ仕事をしたか」が収入に直結します。また「常に仕事を得られる」というわけではなく、安定性は低くなってしまいがちです。 こうしたデメリットを把握した上で、SOHOという働き方を選択するようにしましょう。