冠婚葬祭や飲み会、そして子ども関連の出費など……。「今月は何かとお金がかかって、家計がピンチ!」なんて経験をしたことはありませんか? あともう少しで給料日だけど……その「もう少し」が正直しんどい!なんてこともありますよね。だからといって、全ての出費が、給料日まで待ってくれるわけではありません。 こんなとき、ぜひ活用したいのが「質屋」です。家計のピンチをスマートに乗り切るための、質屋活用術を紹介します。
■質屋ってどんな場所?
まずは「質屋」とはどのような場所なのか、解説していきます。これまで縁がなかった人にとっては「なんとなく怖い場所」「敷居が高い」と感じることも多いのではないでしょうか。 質屋でできることは、主に以下の2点です。 ・品物を持ち込み、預かってもらう代わりに、お金を借りる
・不要な品物を買取してもらう 近年は、リサイクルショップやフリマアプリなどが増えたこともあり、「不必要な品物を売却する」という習慣が根付いている方も少なくありません。質屋においても、このような買取サービスを受けることは可能です。 一方、「品物を預けお金を借りる」というサービスは、質屋だからこそのポイントであり、メリットでもあります。「給料日が来たら、お金を返せるのに……」なんてときには、買取よりも便利に活用することができるでしょう。 最近の質屋は、女性にとっても入りやすいよう、店舗環境にこだわるお店も増えてきています。まるでブランド店やカフェのような雰囲気の中、質屋ならではのサービスを提供してくれるようなケースもあります。
■「質入れ」と「買取」、特徴を知って利用方法を決定しよう!
さて、家計のピンチをスマートに乗り切るため、質屋の活用を考えるのであれば、必ず押さえておきたいポイントがあります。それが「質入れ」と「買取」の違いや、それぞれのメリット・デメリットについてです。 質入れとは、先ほど説明した「品物を預けお金を借りる」という、質屋ならではのサービスのことを言います。来店したお客さんがブランド物や高級時計など、自分自身の「品物」を持ち込み、それに見合った金額を「借りる」ことができます。 この場合、お金を借りた人は、返済期日までに「借りたお金+利息」を支払うことで、質入れした品物を、手元に取り戻すことができます。 万が一返済できなかったときには、質屋に預けたアイテムの所有権が質屋へと移ります。質屋側が、そのアイテムを自由に再販できる権利を得る一方で、お客さんからは「返済の義務」が消失します。 つまり、「商品を担保としてお金を借りるものの、万が一返済できなかった場合、商品を手放すことで問題を解決できる」というのが、質入れならではの特徴となります。 一方で「買取」は、その場で商品を手放す取引手法となっています。質入れとは違い、後でお金を返したからと言って、商品を取り戻すことはできません。しかし一般的には、質入れよりも買取の方が、「手に入る金額が高くなりやすい」という特徴もあります。 最初から手放すつもりの商品であれば、最初から「質入れ」ではなく「買取」を視野に入れた方が、お得になります。またこの場合には、質屋以外にも目を向けることが大切です。買取サービスを提供しているお店の種類は、非常に多くなってきています。自分が所有しているアイテムを、より高く買取してくれる場所を探し出すのがベストです。 一方で、「今はお金がなくて困っているけれど、手放したくはない」という場合には、「買取」ではなく「質入れ」を検討してみるのがオススメです。給料日が来て、予定通り返済できれば、商品は手元に戻ってきます。 また、給料日がきても、「さらに予定変更が続いて、やっぱり返済できなかった」なんてこともあるかもしれません。「質入れ」なら、商品の所有権を手放す代わりに、返済義務がなくなります。その他のローンのように「返せなかった期間分だけ、利息が膨れ上がる」なんてこともありませんし、「借金の取り立てを受ける」なんてこともありません。 買取と質入れ、それぞれの特徴を踏まえた上で、自分にとってメリットの大きい活用方法を探してみてください。