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口内炎ができてしまうと食事にも困ってしまいますよね。炎症がひどくなると、食事のたびに痛みが出てしまい、食欲もなくなってしまいます。ですが、口内炎を治すにはしっかりと栄養を取る必要もあるのです。 食事の工夫によっては、痛みがそれほど出ないでしっかりと栄養をとることも可能になります。どんな食事が口内炎には効果的なのでしょうか。

■治療に効果のある食べ物

口内炎に効果のある栄養素はビタミンです。ビタミンといってもいろいろなものがあるのですが、特に効果的なのがビタミンB2やB6となります。ですから、この栄養素がしっかりと摂れる食べ物が口内炎には効果的です。というのも、ビタミンB2やB6は細胞の再生を助ける働きがあり、皮膚や粘膜の修復に効果的だからです。 サケやマス、レバー、海苔、緑黄色野菜や納豆、卵にはビタミンB2が多く含まれます。また、レバー、ささみ、鮪、ニンニクといったものにはビタミンB6が多く含まれているので、これらの食材を使用した料理が口内炎を治すのに向いています。中でもレバーには両方のビタミンが多く含まれているので効果が期待できそうです。 ただし、ビタミンB2、B6は水に溶けやすいので、煮込み料理は避けるようにし、できるだけ生に近い状態で食べるのがよさそうです。 ビタミンと言うとみかんなどをい思い浮かべてしまいますが、実はそれほどビタミンB2、B6は多くありません。ですが、免疫力を高めてくれるビタミンCが含まれていますし、疲労回復には効果的なクエン酸も含まれています。そのため治療には効果的ですが、酸味があるためしみることもあるので、炎症がひどい場合は食べないほうがよさそうです。

■痛みの出にくい食べ物

口内炎で痛みがあるときは、なるべく刺激のない食べ物がいいですよね。低刺激の食べ物ということになると、基本としては水分が多めで柔らかいものということになります。刺激が少ないものは、口内炎の時に食べやすいということになります。 食材としてはお米や豆腐、果物ではバナナなどがあまり刺激は強くありません。特にお米はおかゆなどにするとより刺激も少なく、食べやすくなります。おかゆの場合は、卵やホウレン草といったビタミンが豊富な食材を入れると、治療にも効果が出ます。 卵を使用するという点では、おじやなども刺激が少なく治療にも効果が期待できます。シチューなどは柔らかく煮込みますから刺激は少なくなります。入れる食材もビタミンの豊富なものを入れると効果がありそうです。ただし、熱いものは刺激が強くなってしまうので、少し冷ましてから食べるのがポイントとなります。 料理方法に関しては、基本的には柔らかめにするということです。もちろん、味付けも薄めにすることで刺激が少なくなります。辛いものは当然ですが、実は甘いものもあまりよくありません。甘さも控えめにしておきたいです。 また、痛みがひどくて食事はなかなか大変だといった場合、栄養バランスのよいドリンクやサプリメントなども取り入れてみるとよいかもしれません。