ドレスコードの治外法権（真由美さん/33歳/事務員）

 先輩ママにランチに誘われ、ご一緒することになりました。待ち合わせに指定されたお店は私でも名前を知っている超高級店で、ランチでもドレスコードがあるお店です。正直アセりましたが、手持ちのなかで一番いい服を着ていくことにしました。 お店の前でカチコチに緊張しながらママ友を待っていると…少し遅れてやってきた彼女は、Tシャツにジーパンそして足元はクロックスという、超ラフな出で立ち。（え、こんな服でこの店に入れるの!?）と不安になっている私をよそに、彼女は「じゃ行こう！」と言って店に入って行きます。
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すると…彼女を見たウエイターは「お越しくださりありがとうございます。いつもの特別席をご用意しております、奥へどうぞ」と深々と頭を下げるじゃないですか！　そして彼女は「ありがと！」と軽く右手を上げながら、自分の家のように奥の席に着きました。 超高級店の常連、しかもコンビニに行くような恰好で出入りできるママ友…（この人、本当の金持ちなんだ…）と実感しました。