自虐風PRは最近のトレンド?


最近は「志摩スペイン村」以外にも、自虐風PRで注目を集めているところが。例えばよく“まいかた市”と誤読されがちな大阪府枚方(ひらかた)市は、「マイカタちゃいます、枚方です。」というキャッチコピーを採用して話題に。市の公式サイトにアクセスが殺到し、続編として「住んでくれるなら、マイカタでもいい。」とのキャッチコピーも作られました。

 

千葉県の「銚子電気鉄道株式会社(銚子電鉄)」は、「まずい棒」という商品を制作・販売。こちらは経営状況が“まずい”ことを自虐した商品で、公式サイトでは「電車運行存続のためスナック菓子『まずい棒』を買って下さい!! ぬれ煎餅に次ぐヒット商品を販売しないとまずいんです。まずいものをお客様に販売する訳にはいきませんので正直、美味しいです」と訴えています。ちなみに同商品が販売されたのは、2018年8月3日(破産の日)。「まずい棒」は6カ月で60万本以上を売り上げ、サイト上で「皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます」と感謝のコメントを掲載していました。

 

“人気がない”ことをアピールポイントにできる自虐風PRは、今後も様々な自治体や企業で採用されるかもしれません。

 

文/河井奈津