男性にチョコレートを贈る2月の一大イベント“バレンタイン”。大勢に“義理チョコ”を配る人や、たった1人に“本命チョコ”を渡す人、また女性同士で“友チョコ”を楽しむ人も多いでしょう。しかし中には、バレンタインを“悪しき風習”だと考える人もいるようです。
義理チョコの風習を嫌う女性が続出!
ある女性は、職場に配る義理チョコが苦痛とのこと。15人程度の小さな会社に勤める彼女ですが、バレンタインには男女関係なく1人ずつチョコを渡す風習があります。毎年かなり出費もかさむので、今年は何とかしてバレンタインを中止したいそう。
彼女が「皆さんの職場にバレンタインの悪しき風習はありますか? またそんな風習をなくした英雄はいますか?」と尋ねると、ネット上には多くの意見が寄せられました。
「相手にも気を遣わせてしまうから、義理チョコなんて本当に意味がない」「そもそも義理チョコをもらって嬉しい人なんているのかな? 社会人なら男女どちらにとっても面倒なイベントだと思うけどなぁ」「友チョコも勘弁してほしい。学生の時は楽しかったけど、いい歳してチョコレートで盛り上がるのは違う気がする」「男性陣の反応を見てると、結構迷惑そうな顔をしてる人が多い。確かにお返し用意するの大変だよね」などの不満が続出します。
どうやら社会人にもなると、バレンタインを楽しみにする人はほとんどいないのかも。実際のところ、会社ではどんな形で義理チョコを渡す人が多いのでしょうか。
義理チョコの廃止は男性から提案してくれるのが理想的!
会社での義理チョコは、皆で協力して「女性全員から」と一括りにするスタイルが目立ちます。「毎年代表者を決めて、皆で食べられるような大きいお菓子を買ってる。『食べたい人は食べてね』という形にすれば後腐れもなくて楽ですよ」「ファミリーパックのチョコを1袋だけ休憩室に置き、お金を出した人の連名と『皆さんで食べてください』というメモだけつけておく」といった意見もあり、今や義理チョコは“連休明けに旅行先のお土産を配る”のと変わらない位置づけのよう。
一方で「バレンタインが土日だった年に、女性社員で結託してうやむやにできたよ」「地位の高い女性社員にお願いして、『バレンタインはチョコ配りません』宣言をしてもらいました」など、バレンタインそのものをなくしたという強者の声も見られます。
また中には、「社長が『バレンタインは禁止です』と全員に言ってくれて、そこから一切ない」「ウチの会社には『社内でチョコを贈る時は本命の相手のみ』というルールがあります」「他の支店から移動してきた支店長が『バレンタインなんてまだやってるの? 今後は禁止で』と言い切った。それからは2月14日も平和です」という話も上がっていました。
実は意外と、男性側からバレンタイン廃止を提案するケースも少なくありません。なかなか女性からは言い出しづらい話なので、男性が配慮してくれると嬉しいですね。
義理チョコを武器にする女性も!
最近の風潮として、女性の多くが義理チョコの準備を面倒だと感じています。ある匿名掲示板では、「義理チョコを配りたがる女性の特徴」という話題が大きな注目を集めていました。
その中には、「男性社員からの評価をスゴく気にするお局さんだけは、バレンタインに積極的」「めちゃくちゃ可愛がられてる最年少の女性社員は、嬉々として義理チョコを配ってる。だから尚更気に入られるんだろうね」「男性が多い部署に所属する女性社員は結構バレンタインも楽しんでるよ。お返し狙いなのかな?」など様々な意見が。
古くからある風習ですし、楽しみにしている方もいるので、いきなり全面廃止という訳にはいかないかもしれません。ただ、誰かにしわ寄せがいかないイベントになるといいですね。
文/牧野聡子