妊娠初期とは、4週~15週目の時期を指します。多くの妊婦さんが妊娠に気がつくのは妊娠5週目頃と言われており、その頃から初期症状を感じ始める方が多いようです。 初めての妊娠では驚きの連続で、妊娠する前には予想もしなかったようなことが自分の体に次々と起こります。 そんな妊娠初期の体の変化や、おすすめの過ごし方についてご紹介します。
■妊娠初期に見られる体の変化
・胸ヤケ、胃がムカムカする つわりの一種で胸や胃のムカつきがあります。時には座っていることすら辛くなることも。これに伴い、お腹は空いているにも関わらず、食欲がなくなってしまったという方もいます。 あまりにひどい場合には、医療機関の受診をおすすめします。 ・体が熱っぽくだるい 妊娠すると、基礎体温が高い状態が続くため、はじめのうちは熱っぽさやだるさ、眠気などを感じることがあります。集中力、判断力、やる気がなくなり、仕事に支障が出ることも。 また、ホルモンバランスが崩れることから、少しのことで疲れやすくなることもあります。 ・頭痛 妊娠中はエストロゲンというホルモンの分泌量が増えます。このホルモンは全身の血管を拡張する作用があり、脳の血管も拡張されることから、偏頭痛が起こりやすくなります。 ・下腹部痛 子宮のあたりがチクチクしたり、キューッと締め付けられるような痛みを感じることもあります。これは子宮の収縮・拡張によるもの、または受精卵が着床する際に起こる「着床痛」のため。多くの場合心配はいりませんが、痛みが継続していて我慢できないほどであれば、医療機関を受診しましょう。 ・匂いに敏感になる 今まで美味しそうに感じていた炊きたてのお米の匂いや、揚げ物、コーヒーなどの匂いが苦手になるという方は多いようです。 また、人混みや電車の中では、香水や人の匂いで気持ち悪くなるという方も。これもつわりの一種で、「匂いつわり」と呼ばれています。マスクで対策をとる方もいます。 ・吐き気 多くの妊婦さんが、つわりによる吐き気を経験します。中でも、一日中吐き気に悩まされる「吐きつわり」は、症状がひどい方の場合、何も食べられず、水分すら喉を通らないということもあります。 この状態が長く続くと脱水症状や栄養失調になる危険性があるため、早めの受診がおすすめです。 ・耳鳴り 耳鳴りは特に貧血気味や高齢出産の妊婦さんによく見られる症状ですが、原因は血行が悪くなることと言われています。キーンという高い音がなったり、飛行機で体験するような耳が詰まったような感じの症状が出ることがあります。 妊娠初期では肉体的な負担や心理的ストレスを感じることが多いため、血行が悪くなりがちです。妊婦さんのおよそ4分の1がこの耳鳴りを経験しています。