2.子どもが喜ぶ「味」にしよう!
大人が考える鍋の味付けは、「和食」が基本です。こんぶ仕立ての良いお出汁は、大人にとってはありがたいし美味しいけれど、子どもの味覚は特に苦みや酸味を大人より敏感に感じるため、薄味の出汁で煮た野菜に、野菜の微弱な苦みを感じ「イヤ」と言ってしまうのは仕方ないことなのです。 そして子どもの味覚は経験よりも記憶に左右されるところが大きく、「前に食べたお鍋の野菜がおいしくなかった」という記憶が、「鍋=おいしくない、嫌だ」という風になってしまうのだそうです。 この記憶と味覚の連鎖を断ち切るために、鍋の味を変えてみましょう。 <子どもが喜ぶ味付け> ・カレー味
・トマト味
・ポタージュ味
・チキンブイオン(鶏だし)味 これらは、どれも甘みを持つ味付けor和風味よりも濃い味付けになります。 苦みや酸味を大人より感じる子どもは、甘みやうまみ、塩味も大人より敏感に感じ取ります。 ぜひ、鍋のベースの味付けをこれらのものに変えてみてはどうでしょう。 でも、どうやって作ればいいのかわからない、そんな方には、今は様々なお鍋の「だし」がスーパーで売られています。 もちろん、上のような味付けのできる「だし」も売っていますので、一度試してみて下さい。 1.でご紹介した材料も、これらの味付けにはとても良く合います。 案外大人の方がハマってしまうかも知れませんよ。
3.子どもが喜ぶ「見た目」にしよう!
子どもにとって、ご飯は遊びの延長。 楽しければ長い時間集中してくれるけれど、飽きれば見向きもしません。 そんな中で栄養のあるものを必要な量食べてもらうのって、本当に大変ですよね。 その点でいうと、鍋ってすごく「地味」ではありませんか? 緑(野菜)、白(豆腐)、茶色(肉、シイタケ)以上! これでは子どもは一瞬で興味を無くしてしまいます。 子どもに目を向けさせるには、「カラフルな色」「興味を引かれる形」が絶対に必要です。 鍋の見た目をガラリと変える、具材や加工のコツをご紹介します。 <色をカラフルにしてくれる具材> ・プチトマト
・ブロッコリー
・にんじん
・コーン
・かぼちゃ 鮮やかな赤であるプチトマトやブロッコリー、オレンジのにんじんや黄色のコーンやかぼちゃは、まるで絵本のように、子どもたちの目をきっと惹きつけてくれます。 <形をデコレーションしやすい具材> ・ひき肉
・にんじん
・ハム
・チーズ
・のり
・じゃがいも
・ウインナー ひき肉はお団子にするときに、ハート形にする、小さく丸めてカラフルなようじに刺すだけでもOKです。 にんじんやハム、チーズは、お家にクッキーやおせち料理用の型抜きで抜いたら、もうそれで充分。 のりは色んな具材につける目として大活躍してくれます。 ウインナーは、たこさんウインナーにする、斜めに切って切り口同士を合わせてハート型にすることもできます。 ぜひ、「お花ばたけ」「ハロウィンのおばけ」「森のくまさん」など、その日のテーマを決めて、子どもたちに話してあげましょう。 適当でも作り話でもいいのです。楽しい記憶を残してくれれば、こっちの勝ちです。