《冬こそ“明かり”が似合う季節》

日の沈んでいる時間が長い冬。寒くて暗い冬の夜に、柔らかくて優しい明かりを見ると、気持ちもぽっと温かくなる気がしませんか? 冬こそ、キャンドルやオイルランプの様な、優しい明かりが似合う時期です。しかし、やはり小さな子供がいると、キャンドル使用は心配ですし、忙しい平日などは、ゆっくり家族で明かりを楽しむ余裕もなかなかないと思われます。 クリスマスや、家族の誕生日だけでなく、普段の生活の中でも優しい明かりを気軽に楽しめたらすてきですよね。そこで今回は我が家流の“明かりの楽しみ方”をご紹介します。

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写真:外国人の友人から貰った、ティーライト用ペーパーランタンの透かし模様。

 

《あると便利な“キャンドル型ライト”》

我が家の息子もだいぶ成長したとはいえまだ8歳。ちょっとした不注意で、コップの中身をぶちまけたり、モノを壊したり等のトラブルは、当たり前の様に発生中(笑)。そんなわけで、我が家ではキャンドル型の“ティーライト”を、キャンドルの代用品として数個保有しています。 特に高さ2㎝以下、直径4㎝以下のティーライトは、実は折り紙の作品と相性が良く、子供と一緒に様々なティーライトフォルダーを作って、活用出来る楽しみがあります。 例えば、一般的な折り紙のサイズ(15㎝×15㎝)で作る“睡蓮”は、ティーライトがすっぽりはまる大きさで、透け感のある紙や、光沢のある紙で作った睡蓮は、可愛らしいティーライトフォルダーになります。その他にも、透け感のある紙で小箱を作り、中にティーライトを入れても良い感じになりますね♪ また、小さめのガラスの空き瓶に、透け感のあるマスキングテープや、光を透過する塗料で装飾を施して、ティーライトフォルダー代わりに使っても素敵です。子供と一緒に「これを使うとどうなるかな?」と、ティーライトフォルダーになりそうなアイテムをあれこれ考えて、親子で工作をするのも楽しい時間になります。 ティーライトでは小さくて物足りない…という方は、大きめかつキャンドルそっくりのLEDライトも市販されていますので、こういうものを取り入れても良いかもしれません。 ※紙と一緒に使う際は熱を発しにくいLEDライトなどを使い、使用中は目を離さないでください。

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※写真左より「ホログラム折り紙と、透ける折り紙で作った睡蓮」、「ティーライトを入れた睡蓮の折り紙」

 

《勿論、リアルなキャンドルライトを楽しむのも素敵》

子供が起きている間はキャンドル型ライトを利用しても、子供が寝てしまった後に、夫婦でグラスを傾けながら本物のキャンドルを灯す…というのも、少しロマンティックな雰囲気になり良いものですよ♪  やはりティーライト等と違い、リアルな炎の不規則な動きやロウの香り、キャンドルの形が変化していく様子は趣深いものがあると思いますし、ゆらぐ炎の生み出す陰影の変化もまた良いものです。見慣れた主人の顔も、若干イケメン度が上がるような不思議な錯覚が起こります(笑)。 職場のエコロジーの取り組みだったと記憶していますが、以前「冬至の日と夏至の日は、電気を消してキャンドルの明かりを灯し、スローな夜を過ごそう」という企画があり、我が家も実践してみました。特別な記念日ではなくても、キャンドルの明かりだけで過ごすひとときは、なんとなく嬉しい様な懐かしい様な、不思議な気持ちに。以来、時々家族の揃う週末等に「今日はスローな夜を楽しもうか?!」と、短時間ですがキャンドルの明かりを囲んで皆で団欒を楽しみます。(我が家では子供とキャンドルを楽しむのは、万が一に備え必ず父母共に揃っている時と決め、点灯時は万全の注意を払います。)また、自分自身のリラックスタイムに、好きな香りのアロマキャンドル等を灯しても、明かりと香りに癒されて気持ちをリフレッシュできます。 前述のキャンドル型ライトもそうですが、様々なデザインのキャンドルフォルダーにキャンドルを入れるのも、光や影の変化を楽しめて素敵です。私も旅先等で心にビビッときた品を購入したりして、少しずつお気に入りの“My”キャンドルフォルダーを増やしています(笑)。ろうそくの明かりの癒し効果は侮れませんよ!

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※写真:左より外側が溶けないフランス製キャンドルと、一目惚れして購入したガラス製キャンドルフォルダー

 

《おまけ:冬こそ優しい陽光も楽しみましょう♪》

明かりから少し横道に反れますが、日照時間の短く寒い冬こそ、陽光も楽しんでみてはいかがでしょう。 私のお勧めは、海外でポピュラーな“光を透過する紙を使った窓飾り”を手作りして窓辺に飾る事です。 我が家の場合、海外で西洋凧の材料として使われている“トランスパレントペーパー”をミュージアムショップで購入して窓飾りを作成しました。薄手の折り紙や和紙・トレーシングペーパーでも代用は可能です。これらの光を透過する紙で作成した窓飾りを窓辺に吊るしたり、窓に貼り付けたりすると、ろうそくや電気の明かりとはまた異なる、陽光が作り出す紙の陰影の美しさを楽しめます。窓飾りの種類や作り方も色々ありますので、親子で一緒にお気に入りのモチーフを作り、完成品を窓辺にあれこれ飾るのも、楽しい家族イベントになるのではないでしょうか? (この窓飾りは、恐らく雪明りでも美しい陰影を楽しめると想定しています。) 陽光の穏やかな冬だからこそ、こうした窓辺の楽しみ方も出来ると思います。この冬は寒い季節に心を温かくする明かりや陽光の思い出を親子で作ってみませんか?

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※写真:トランスパレントペーパーで作った窓飾り。複数枚の紙でユニットを折り、貼り合わせて作成します。

 

CHANTOママライター/トヤマチエコ