■31年目の夫婦げんか【2013年公開】

メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズという二人の偉大な役者が、夫婦を演じた話題作です。 結婚31年目を迎えた夫婦は、子どもを立派に育て上げ、夫婦二人きりの生活に戻っています。しかし新婚の頃のようなときめきやコミュニケーションは、とっくになくなってしまっていて……。夫の「愛」に不満を抱く妻が、とうとう爆発し、理想の夫婦のスタイルを求めて奮闘する物語です。 長年夫婦をやっていると、気付かないうちにすれ違ってしまったり、お互いに対して無関心になってしまったり……。何が大切なのか気付かせてくれると共に、幸せなハッピーエンドを楽しめますよ。

 

■湯を沸かすほどの熱い愛【2016年公開】

余命2ヶ月を宣告された、パワフルな「おかあちゃん」を宮沢りえさんが演じています。自身の人生の終わりを告げられたときに、彼女がしたのは最後の望みを叶えること。家出をした夫を取り戻し、娘に「立ち向かう勇気」を教え、一度は壊れてしまったかのように思えた「家族」の形を再生していきます。 夫の浮気相手の子どもを引き取り、残された時間をただひたすら、「家族への愛」のために使う「おかあちゃんの姿」は、涙なしでは見られないもの。見終わったとき、「やっぱり家族っていいな」「夫婦って素敵だな」と思えることでしょう。 宮沢りえさんはもちろん、娘役の杉咲花さんの素敵な演技にも、ぜひ注目してみてください。

 

■永い言い訳【2016年公開】

突然の事故で、妻を亡くした夫の物語です。 人気作家である衣笠幸夫(本木雅弘)は、不慮の事故で深津絵里さんが演じる妻を亡くします。しかし当時の彼は不倫中で、「妻を失って悲しい」という思いを抱くことができません。妻と一緒に亡くなった妻の友人の子どもたちと関わるうちに、彼は人生の輝きを取り戻していく……というストーリーとなっています。 こちらの作品の見どころは、夫婦生活に対して乾ききった夫が、妻の死後、妻から贈られていた深い愛情に気付くというところ。大切なことに気付いたところで、妻と過ごした日々は、もう二度と戻ってはきません。 とことん悲しく、救われないストーリーだからこそ、「今私たちにできるのはどんなことなのか」について、深く考えさせてくれる作品です。