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インターネットの普及でプライベートな場面では、新年のあいさつの方法が随分と様変わりして来ました。仕事上の取引先への新年のご挨拶はどうすれば良いのでしょうか? そこで、取引先への新年のご挨拶の仕方について調べてみることにしましょう。

◆新年の挨拶の仕方

日本では年賀状での新年の挨拶をお送りするのが一般的でしたが、プライベートな場面ではSNSやメールを使ったデジタルツールで新年の挨拶を送る方が増えて来ています。 けれども、新年の挨拶をお送りする相手によっては、デジタルツールを利用するのは失礼にならないか気になるところでもあります。 そこで、それぞれの挨拶の仕方について考えてみることにしましょう。 ●年賀状 取引先に年賀状で新年のご挨拶をお送りすることは、失礼に当たることはありません。ただし、取引先への新年のご挨拶は基本的に直接訪問して行なうのがマナーとみなしている会社もありますので、それぞれの会社の習慣に応じて対応するのがベストと言えます。 宛先は、個人宛ではなく部署あてにお送りするのが正式なマナーになりますが、最近では担当者あてにお送りするケースも多くありますので、この辺は取引先の会社によっては許容範囲に若干の差があるようです。 宛名書きは、以前のように毛筆で手書きを行なっているところはほとんどなくなって来ましたので、宛名シールを利用することはOKです。 ●グリーティングカード 取引先が海外の場合、相手が欧米の企業の場合はクリスマスシーズンにグリーティングカードをお送りして年末年始のご挨拶をするのがマナーになります。 ただし、グリーティングカードに季節の挨拶の文面がプリントされている時には、その文面に気をつけるようにして下さい。日本では、相手の宗教を気にすることなく“Merry Christmas”と言ってしまいますが、これはあくまでもクリスチャンの人に対して使われるものです。それ以外の宗教を信仰する人に対してこの文面のグリーティングカードを送ってしまうことは、大変失礼にあたってしまいますので、“Season’s Greeting”の文面をお送りするようにしましょう。 また、中国や台湾では、独自のカレンダーを使って新年を祝いますので、取引先の国の新年に合わせてグリーティングカードを送ると喜ばれることでしょう。 どの国の取引先に送るにしても、グリーティングカードには送る人のサインを必ず入れてから送るようにするのがマナーです。 ●メール ビジネス上の取引先にメールで新年のご挨拶をお送りするのは、まだまだ一般的ではありません。受け取った人によっては、メールでの新年の挨拶は失礼だと感じてしまう方もいることを理解しておくことが大切です。 どの企業でもメールでのやり取りが日常的になって来てはいますが、新年の挨拶という場面での利用はまだまだ許容されていないと思っておいた方が良いでしょう。 せっかくお送りした新年のご挨拶が受け取った相手を不快にしてしまうことのないようにしたいものです。 ●LINE 取引先への新年のご挨拶をLINEでお送りすることは、メール以上に一般的ではありません。LINEはあくまでも、親しい人とのチャット的な役割ですので、ビジネスでのやり取りに使用すること自体あまり好まれない傾向にあります。 LINEを利用した新年の挨拶は親しい友だちの間で留めておくのが無難です。