■昼で終わる運動会
学校によっては、午後1時ごろで終る運動会もあるようです。以前は朝一番で開会式。ラジオ体操などの準備体操から始まり、午前の競技。昼休憩は家族でお弁当。その後は午後の競技があって閉会式となっていましたよね。ですが、午前で競技が終わってしまい、家族で弁当を食べる時間もないのです。 なぜ、こういった運動会になってしまったのでしょうか。これは、どうやら、共働きの家庭が増えたことにも原因があるようです。実際に保護者から「共働きの夫婦、母子・父子家庭などの負担に配慮し、弁当の必要のない午前中だけの運動会をお願いします」といった意見があったようで、これに対処した形となっているようです。確かに弁当を作ったり、朝早くいっていい場所をとったりといった負担はあるのかもしれません。 また、小学校に英語の教科が増えるといったこともあり、教員の負担を減らす目的も、理由の一つとなっているようです。確かに運動会はただそれを行うだけではなく、予行演習や競技の練習の時間も必要とします。ですが、授業そのものが増えてしまうと、これらを行う時間も少なくなってしまいます。ですから、将来を考えてのことというのもあるのかもしれません。 ■昼で終わるための時短の取り組み 運動会を昼で終わらせるためには、競技内容を減らしたり、時間がかからないようにしなければなりませんよね。まず、入場行進などの時間のかかるものは廃止されているそうです。 また、競技においても、かけっこなど、複数人で同時に競うものはレーン数を増やすことで、全体にかかる時間を少なくしているようです。リレーなどに関しては、今まで4人だったものを3人にしたりといった具合です。クラス対抗リレーなどは運動会における花形競技みたいなもので、10人といった大勢でリレーをしていたのですが、これも5、6人にかなり人数を減らしているのです。 競技自体なくなったもののありますし、玉入れなどは競技時間そのものを短縮しているようです。