魚を焼くときに使う、魚焼きグリル。「魚を焼くときにしか使わないし、使ったあとはお掃除も大変だし……」なんて、どちらかというとネガティブな印象を抱いている方もいるのではないでしょうか。
しかし、魚焼きグリルの役目は、「魚を焼く」だけではありません! その活用法をマスターすれば、料理の幅が広がり、時短調理にもつながることをご存知ですか?
忙しいママたちにもオススメの、魚焼きグリルの活用法を紹介します。
魚以外も焼いてみる!
魚焼きグリルの活用法で、もっとも多いのが「魚を焼く」というものです。そのネーミングが「魚焼きグリル」であることからも、「魚専用」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、魚焼きグリルは万能の調理器具。魚以外も、中に入れて放っておくだけで、非常に美味しく仕上げてくれます。
たとえば鶏もも肉に塩コショウをして魚焼きグリルに入れておけば、外はカリッ、中はしっとりのジューシーなチキンステーキに仕上がります。魚焼きグリルは、点火からわずか数分で温度が上昇し、300℃~400℃にまで到達します。だからこそ、お肉のうまみを逃さず、ギュッと内部に閉じ込めてくれるのですね。
電子レンジとは違い、直接「火」を使って調理するので、表面の皮のパリパリ感も楽しめるでしょう。フライパンで焼いたときのように、「外は焼けたのに、内部はまだ生だった……」なんて失敗も避けられますよ。
また魚焼きグリルでは、お肉以外に野菜を一緒に焼いてみるのもオススメの方法です。
- トマト
- パプリカ
- アスパラガス
- レンコン
グリルで火を通すことで、普段とは一味違う風合いを楽しめる食材は、決して少なくありません。またブロッコリーやレンコンなど、グリルで火を通すことによって、生の状態や茹でた場合の状態と比較して、より美味しく、栄養豊富に食べられる食材もあるのです。
お肉と野菜を並べて魚焼きグリルで焼けば、メイン料理も付け合わせも一気に調理可能です。「ひっくり返す」「こまめに温度をチェックする」なんて手間も発生しませんから、調理中は別の作業に集中することもできますよ。
お掃除の手間も減らすホイル焼き
魚焼きグリルを使ったあとに気になるのが、お手入れについてです。「グリルでお肉を焼くと、余分な脂が落ちてさっぱり食べられるんだけど……その脂を落とすのが大変!」なんてお悩みを抱える方も多いのかもしれませんね。
こんなときにオススメなのが、「ホイル焼き」です。食べたい食材と味付けまでを全てホイルにくるんだら、いくつか並べて魚焼きグリルで加熱しましょう。
この方法ならば、それぞれの味が混ざってしまうこともありません。同じ「鮭料理」でも、「パパはさっぱり醤油で、子どもたちはまろやか味噌マヨ」なんて、分けて調理することも可能です。
お皿に並べるときには、ホイルごと取り出せばOKですから、グリルの内部が汚れることもありません。お手入れの時短にもつながりそうですね。
小さなホイル焼きをいくつも作れば、お弁当のおかずとしても最適です。「主菜」と「副菜」を、まとめて魚焼きグリルにお任せ!なんて使い方もオススメですよ。
オーブンの代わりに使えば時短調理に
魚焼きグリルは、小さめサイズのオーブンとして活用できます。オーブンの場合、予熱に10分程度かかってしまうケースも少なくありませんが、魚焼きグリルの場合ならわずか2~3分で完了します。
これには、グリル内部の空間が小さいこと、そして直火で効率よく熱を供給できることが関連しています。
魚焼きグリルをオーブンの代わりにすれば、クッキーづくりやパン作りなども、時短で楽しめることでしょう。「手間も時間もかかる!」と思いがちなローストビーフなども、オーブンで調理する場合と比較して、約1/3の焼き時間で仕上げることができますよ。
「量よりもスピード重視でお料理を仕上げたい!」と思ったときには、ぜひ魚焼きグリルを活用することを考えてみてください。
お惣菜の揚げ物も、魚焼きグリルで美味しさアップ
晩御飯の準備をする余裕がないときに、働くママたちをサポートしてくれるのが各種お惣菜です。スーパーで購入したものを、お家で温め直して食べる!なんてこともありますよね。
こんなときにも、魚焼きグリルは活躍してくれます。特に揚げ物は、電子レンジではなく、魚焼きグリルを使って再加熱してみてください。
電子レンジを使った場合、非常に短時間で温かい状態にできるものの、表面はべちゃっとしてしまいがち。揚げたてのような美味しさを楽しむことは、できなくなってしまいます。
一方で魚焼きグリルを使った場合には、揚げ物の衣をカリッとさせながらも、中身はふんわりとジューシーに仕上げてくれます。揚げたてに近い食感と味を楽しめますから、家族の満足度もアップするでしょう。
まとめ
魚焼きグリルを活用することで、毎日の調理の幅はぐんと広がります。お手入れが大変そうなイメージもありますが、近年は「魚焼きグリルで使うための専用フライパン」も登場しています。こうした商品を上手に使えば、グリル内部の汚れや臭いがひどくなってしまうこともないでしょう。
魚焼きグリルは、食材を入れて点火すれば、あとは放っておくだけでOKというメリットがあります。その時間を使って汁物を作ったり、その他の家事を片付けたりすれば、帰宅後の時間の使い方もよりスムーズにできそうですね。
「魚焼きグリル、ついているけれどあまり活用できていないな……」と思ったら、ぜひ今回紹介した情報も参考にしてみてください。