産後の子育てには気力と体力が必要です。睡眠時間をあまり取れていないママは、緊張の糸がぷつんと切れて、つい赤ちゃんに声を上げてしまった…という方もいるのではないでしょうか。振り返って後悔しているという方も多いでしょう。 怒りのような突然湧き上がってくる感情はどこへ向けたら良いのかも分からず、コントロールしにくい部分があります。そこで、そんな怒りをコントロールし、自分の感情とうまく付き合っていく「アンガーマネジメント」という方法についてご紹介します。
■怒りのメカニズム
怒りは一時的にカッとなって衝動的に発生する感情と思われている方が多いですが、実は積み重ねにより表面化します。日頃のストレスや鬱憤がコップの中に溜まっていくと、ある日コップから溢れ出してしまい、溢れ出した部分が怒りになって現れます。そのため、日頃から溜まっている怒りの素となる要素は、実は怒りそのものではないのです。 例えば、うまく子育てできない悲しさ、子育てを手伝ってくれる人がいないことへの不満、赤ちゃんが何を欲しているのか分からない悔しさ、などが挙げられます。これらの怒りの素となる感情を第一次感情と呼びます。 そしてそれらが表面化すると、怒りという第二次感情になります。そのため、ついつい怒りっぽくなって感情をコントロールできないという方は、自分が何を欲しているのかを知るために、第一次感情に目を向ける必要があります。 赤ちゃんに対して声を上げてしまったときに、「もう二度としない」と反省すること簡単にできますが、怒りの根本原因を解決しない限り、また何度も起こってしまう可能性があるのです。