どんな子にも!共通の対処法


それでも、どうしてもわが子が大人の会話に入ってきたがって困る…という場合は、子どものタイプに関わらず、「前もってお願いしておく」のがおすすめです。

 

買い物に行ってから「お菓子買って」「ダメ!」とその場で押し問答をするより、出かける前に「今日はお菓子を買わないでおこうね」と決めておく方が大騒ぎになる確率が下がるように、「これから○○さんとママはお話があるから、お話の間は絵本を見て待っててね」などと前もって伝えておきましょう。

 

お出かけ前はバタバタと忙しくなりがちですが、片手間で伝えるのではなく、いったんしゃがんで両手をやさしく握り、「ママの用事に付き合ってくれてありがとう、あなたにマナーを身に付けてほしいから、約束してくれる?」という気持ちで話すと、小さくても分かってくれる可能性が高まります。

 

1回2回では完全にできない子がほとんどだと思いますが、口をはさんできたその場では強く叱らず、手をにぎって「後で聞くからね」と言う程度にとどめ、帰った後や次回出かける前に落ち着いて言い聞かせるのがおすすめです。

 

最後にこれも気をつけたいこと。 井戸端会議のようなおしゃべりを長時間続け、その間子どもにずっと黙って遊んでいなさいというのは無理な注文ですので、ママの側に「おしゃべりはこのくらいで」という自制心も常に持っておきたいですね。

 

まとめ


相手が大人・子どもに関わらず、話の途中で割り込むことは失礼な行為。

 

ですが、自分が参加して良い場かどうかを判断し、話が一段落するのを待って上手に質問やあいづちで話に入っていく…というスキルは、実は大人でもなかなか難しいことだと思います。

 

割り込むままにさせておくのではなく、突き放すのでもなく、わが子の将来のコミュニケーションスキルの練習だと思って根気よく説明していけるといいですね。

 

文/高谷みえこ