十五夜(9月中旬ごろ/旧暦8月15日)

旧暦8月15日の十五夜は1年で最も美しいとされ、「中秋の名月」とも呼ばれます。古来、月には暮らしを支える重要な役割があったことから、お月様に月見団子や里芋料理をお供えし、感謝と祈りを捧げるようになりました。2019年の十五夜は9月13日です(毎年変動します)。

Q:昔の人は月見団子を盗み食いされると喜んだ?

shinshun_maru

月見団子を近所の子が盗み食いすると、お月様が食べてくれたからいいことがあると考え、喜んだといいます。これを「月見どろぼう」といいます。

Q:十五夜は満月と決まっている?

shinshun_batsu

十五夜は満月とは限りません!月と地球の公転軌道の関係で新月から満月までの日数が14〜16日間と日数に差があるため、むしろ十五夜が満月にあたる年の方が稀なのです。2019年は9月13日が十五夜ですが、満月は翌日の14日です。

 

七五三(11月15日)

子どもにまつわる一大イベントといえば七五三です。七五三は、3歳の男女(地域によっては女の子のみ)、5歳の男の子、7歳の女の子の健やかな成長を祈願する行事です。一般的には11月15日に晴れ着を着て神社に参拝します。

Q:昔の七五三では、男女とも3歳までは髪を剃っていた?

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昔は、衛生面を考え、乳児のうちは女の子であっても髪の毛を剃っていました。七五三の3歳の儀式は、3歳で初めて髪を伸ばし始めた「髪置き」の儀式に由来します。男の子は3歳の儀式を行わないという地域もありますが、もともとは男女ともに行っていました。

Q:七五三は和装じゃなきゃダメ?

shinshun_batsu

洋装でも構いません。ただ、もともとは男の子が5歳になると初めて袴を着ける「袴着」の儀式と、女の子が7歳になったら本式の帯をつける「帯解き」の儀式に由来しているため、和装が望ましいといえます。

 

日にちも基本的には11月15日ですが、都合のいい日にお祝いする人が多くなっています。子どもの年齢についても本来は数え年で祝いますが、満年齢や、兄弟姉妹を一緒にお祝いするなど、臨機応変に対応して構いません。

 

形式にこだわらず、家族みんなで楽しんでください。