七夕(7月7日)

七夕は五節句のひとつで「七夕の節句」といいます。織姫と彦星の話は有名ですよね。さて、2019年は天の川が見られるでしょうか。

Q:七夕の願い事を飾るのは笹竹でないとダメ?

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笹竹には天の神様の力が宿るといわれています。そのため、願いを込めた飾りものを笹竹に吊るし、天に向かって掲げるのです。

 

七夕の飾りには願い事を書いた短冊だけでなく、五色の糸やテープで作る「吹き流し」(魔除け)や千羽鶴(長寿祈願)、巾着(金運上昇)、網飾り(豊作、招福)など、願いを込めた飾りものを用います。折り紙で作れるものばかりなので、お子さんと一緒に作っても楽しいですよ。

Q:七夕の短冊には何を書いてもいい?

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七夕は技芸上達を願うまつりに由来するので、「◯◯が欲しい」」「◯◯へ行きたい」という欲望ではなく、習い事や物事の上達を願うのが筋です。また「無病息災」や「家内安全」、「織姫」、「天の川」といった七夕にちなむことばを書きます。

 

短冊の色にも意味があり、青・赤・黄・白・黒の五色が用いられてきました。五色そろえた方が幸せになるといわれています。

 

お盆(8月13日〜16日)

日本ではお盆期間に夏休みを取る人が多く、新幹線や高速道路など各地で混雑が見られます。最近ではお盆=夏休みというイメージが強くなりましたが、本来、お盆は先祖の霊(祖霊、精霊)を家に迎えて供養する行事です。よく「盆と正月」といわれるように、重要な行事とされ、親しまれてきました。

Q:お盆の期間は全国どこでも一緒?

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一般的にはお盆期間といえば8月15日を中心とした8月13〜16日ですが、地方によってさまざまです。7月15日を中心にお盆を行う地域もあれば、7月全体を盆の月とする地域、旧暦7月15日にあたる日に行う地域もあります。昔は7月15日に亡くなった人が帰ってくると考えられていましたが、新暦では8月半ばにあたることから多くの地域では8月に行うようになりました。

 

【一般的なお盆の日程】

・13日:迎え盆。盆棚をしつらえる。お墓参りをして、夜、迎え火で精霊を迎える ・15日:盆中日。外に出ていた家族も帰省。親戚の盆棚にもお参りする ・16日:送り盆。送り火をたき、盆棚を片付けて精霊を送り出す

 

最近ではお盆の行事をしない家庭も増えていますが、命のつながりに感謝し、故人の好きだったものを供えたり、写真を見ながら思い出話をするだけでも気持ちが伝わります。お子さんにも伝えていきたいですね。

Q:盆踊りは踊りを楽しむだけでなく、婚活の場としても使われていた?

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盆踊りはもともとはお盆に迎えた精霊を慰める「霊鎮め(たましずめ)」の行事です。15日の晩に盆踊りをして16日に精霊送りをするためのものなのです。

 

ただ、昔から娯楽の要素もありました。地域の人との交流や帰省した人との再会、そして男女の出会いの場でもあったのです。