結婚して妻になり、母になり…女性は人生のステージごとに脱皮するかのように変化を重ね、物事の見方も驚くほど激変していくもの。特に妊娠・出産は、自分でもどうにもできない心の変化や感情が生まれ、悩むことも多いものです。そのひとつが「夫への愛情が喪失する」こと。夫への愛情や信頼が薄れ、「嫌い」だと思うまでになった妻たちの実話です。

 

どうして泣くのか自分でもわからない(尚子さん/29歳/雑誌編集) 

産後はまさに修羅場の連続でした。出産のときも旦那は立ち会ってくれず、娘が生まれた直後もなんだか「放っておかれてる」と感じる日々が多く…ホルモンの影響だと言われたこともありますが、ひとりで泣いている日が多かったです。どうしてこんな気持ちになるのか、どうしたらいいのか、自分自身でもわかりませんでした。

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旦那にも具体的な不調の理由を伝えることもできず、とにかく不満とストレスと苛立ちだけが溜まってケンカの絶えない日々が続き、結局私は不倫に走ってしまいました。不倫相手との楽しいだけの時間を過ごして家に帰ると、本来大切にすべき家族の時間は憂鬱そのもの…そのうちに不倫も発覚し、いよいよ離婚も覚悟しました。 いざ離婚の話し合いを始めると、意外にも謝ってきたのは旦那のほうでした。「私がひとりで泣いていたのは気づいていたけれど、なにをすればいいのかわからなかった、なにもできない男になるのが怖かった」と…。結局、初めから丁寧に夫婦関係をやり直そうということになり、少しずつですが再び旦那の愛情を感じるようになってきています。