奥歯が生えたら、フロスも使って念入りに

 やさしく声をかけて磨いていても、痛みを感じさせてしまうと、ママの努力が台なしに…痛みを与えないケア方法も、覚えておきましょう。 歯ブラシで磨くときには、上唇の裏側に注意。上唇小帯(じょうしんしょうたい)といって、上唇と歯茎をつなぐすじがあり、ここに歯ブラシがあたると痛みます。こどもをあおむけに寝かせたら、利き手と反対の手の人さし指で、上唇の裏側をやさしく押さえてあげてください。これだけで、歯ブラシがあたるのを防げます。
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▲上唇と歯茎をつなぐ〝すじ〟が「上唇小帯」

子どもが成長し6歳くらいになったら、「6歳臼歯」の磨き残しに注意。4本の前歯と、その両サイドの乳臼歯の奥に生える大きな歯で、時間をかけてゆっくりと出てきます。そのためほかの歯より高さが低く、磨き残しが起こりがち。完全に生えたときには、虫歯になっていることもあります。

6歳臼歯を磨くときは、歯ブラシを奥までしっかり入れて、角度を変えながら磨いたり、ワンタフトブラシで歯茎とのすき間までていねいに磨くのがポイントです。
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 ▲前歯とその両サイドの乳臼歯の奥に生える大きな歯が「6歳臼歯」

この時期からは、デンタルフロスも活用します。「歯ブラシだけでは、歯垢除去率が6割弱に満たない」という報告もあり、デンタルフロスの併用は必須と考えたほうがいいでしょう。 デンタルフロスでケアするときは、歯の奥のほうに一気に糸を進めると、糸が歯茎にあたって痛みます。出血のおそれもあるので気をつけて。両肩を落とし、力が入りにくい体勢を整えてから糸をあてます。小刻みにゆっくり動かしながら、奥へと進めていきましょう。