たくさんほめて、歯磨き好きな子に
子どもへの虫歯菌の感染を防ぐには、出産前にママが歯科治療をすませておくのが理想的です。出産後も可能なかぎり、ていねいなデンタルケアを心がけましょう。歯ブラシだけでなく、部分磨き用の「ワンタフトブラシ」や、デンタルフロスも使って仕上げるのが、本来の正しいケア。虫歯だけでなく歯肉炎も防げるよう、歯と歯肉のすき間までていねいに掃除し、歯垢(プラーク)の付着を防ぎます。 毎日のデンタルケアは、もちろん子どもにも必要。はじめての乳歯が生え始める、生後6か月ごろからスタートします。最初はあまり神経質にならず、授乳後にガーゼで拭くだけでもOK。母乳に含まれるたんぱく質が歯について、虫歯になるのを防げます。
離乳食が始まったら、子ども用歯ブラシで磨いて、食べかすが残らないようにしましょう。 「乳幼児期のケアでいちばん大事なのは、子どもを歯磨きぎらいにさせないこと。これから一生涯続けていく習慣ですから、〝歯磨き=楽しい〟と思ってもらいたいですよね。ママのひざの上にあおむけに寝かせて、やさしく声をかけながらおこないましょう。 自分で歯ブラシを持てるようになったら、少し磨けただけでもうんとほめて、自信をつけてあげます。多少雑でも、最後にママが仕上げ磨きをすれば大丈夫。まずはよい印象をもたせ、習慣化することをめざします」(神保先生)。