若者が思う“自分の居場所”はどこ?


今回は高齢男性のお悩みがきっかけでしたが、今の若者世代は“人とのつながり”をどのように捉えているのでしょうか。内閣府の行った「子供・若者の意識に関する調査」では、「ほっとできる・居心地の良い場所としての“居場所”があるか」「悩みを相談できる他者とのつながりの状態があるか」の2点を軸に“若者の考え方”を明らかにしています。

 

まず若者が「自分の居場所」と感じているのは、1位が「自分の部屋(89.0%)」。2位は「家庭(79.9%)」で、3位に「インターネット空間(62.1%)」と続きます。また「つながりの強さ」に関する問いでは、強い人間関係を感じているのは「家庭・親族・友人」など。他方、「地域の人・インターネット上の人」とは“つながりが弱い”と捉えています。

 

続いて「暮らし向きと居場所の数」の項目では、「暮らし向きが良い」と感じている人は“「自分の居場所」と思える場所が多い”傾向に。反対に「暮らし向きが低い」人は、居場所と思う場所が少なく“孤独感”を強く感じるようです。

 

自分にとって居心地の良い場所は、必ずどこかにあるもの。あまり深く悩み過ぎないことが大切なのかもしれませんね。

 

文/牧野聡子