■長時間のスマホ利用で生じる体の不調
ハマってしまうと依存しやすいSNS。精神的な疲れだけではなく、実は体にも様々な影響があるようです。 よく言われるのが、就寝前にスマホを利用することにより引き起こされる睡眠障害です。自然な睡眠には「メラトニン」というホルモンの分泌が必要になりますが、スマホの液晶画面から発せられるブルーライトを夜に浴びると、メラトニンの分泌量が抑制されるため寝付きにくくなると言われています。睡眠不足は肥満や高血圧などの原因にもなります。寝る前のスマホが習慣化している方は心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また、ストレートネックも近年問題として挙げられるようになりました。頚椎と呼ばれる首の骨は、自然な状態だと緩やかなカーブを描いていますが、ストレートネックはスマホやパソコンを長時間使用することで下を向く姿勢が多くなり、頚椎が真っ直ぐになってしまった状態のことです。ストレートネックによる弊害は様々で、慢性的な肩こりや首こり、腕のだるさなどの症状が挙げられます。
■SNSに依存しないようにするコツ
SNSに依存することで精神的な疲れや体の不調が現れることが分かりましたが、依存を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。 最も良い方法は、自らの意志でSNSの利用をコントロールするということです。 例えば、あまり仲良くしたくないと思っている知り合いからSNSでつながろうと言われた場合、断る理由や、頻繁にコミュニケーションを取れない理由を用意しておくことです。「アカウントは持ってるけどあまり使ってません。」や「休日は通知を止めているので気づけないかもしれません。」など、相手が納得のいく理由がよいでしょう。また、仕事の都合などでどうしてもつながる必要のある場合には、あまり利用していないアカウントを伝えるのひとつの方法です。 自分自身がSNSから離れられないという場合には、時間を決めて利用することを心がけてみて下さい。SNSは通勤時や昼休みの間だけにする、寝る前の30分は読書に充てるなど、行動を習慣化できるようにしてみて下さい。 それでもどうしても手が伸びてしまうという方には、便利なアプリもあるようです。設定した時間以外はスマホを使えないようにしたり、スマホを使わないことで何かを育成できるといったアプリが話題になっています。少々荒療治な方法ですが、健康的な生活を取り戻すことが目的ですから、試しにインストールして様子を見てみてはいかがでしょうか。 SNS疲れや依存はあなたが思っている以上にあなたの生活を脅かしているのではないでしょうか。SNSから離れるメリットは大きいです。例えば、他の趣味を見つけたり、友達と会って会話したりすることは、大変有意義な時間となるでしょう。 SNSは便利なツールですが、溺れないよう自分でうまくコントロール術を身に着けたいですね。