スキンシップを「しない夫婦」の離婚率は、「する夫婦」にくらべてとても高いそうで、スキンシップはある意味「夫婦円満の秘訣」と言えます。とはいえ、子どもの前で日常的に行っていると、とんでもない事件を引き起こすことも…夫婦仲の良さが招いた、爆笑トンデモ事件のお話です。
子供のスキンシップあるある体験談
今日〇〇くんとチューしたの(美奈子さん/35歳/エンジニア)
うちでは4歳の娘の目の前でも、ハグやキスくらいは普通。私も旦那も、娘にも「チューして~」と迫ったりしていたので、あまり気にしていなかったのですが、娘が年中さんになったある日。家族でご飯を食べていると「今日ねー、〇〇くんとチューしたの」との報告が。
私は(あらま。おませさんね~)なんて思っていたのですが、隣にいた旦那が険しい表情で「チューだけか?」なんて娘にすごんでいるではありませんか。「いつも手つなぐし、ぎゅーもするよ! だいすきだからー」と娘はニコニコ答えます。すると旦那の表情はさらにこわばって…。
その夜、娘が寝た後で夫婦会議が開かれました。「娘の前では手をつなぐまでにしよう」というのが旦那の主張…どうやら娘がおませなことことでアセりを感じたよう。「俺にやっても、ほかの男にはやるな」という嫉妬もあるのかもしれません(笑)。
娘にしたら「日常の普通」を、保育園でもそのままやっただけ…でも、あまりよくないかも、と。それ以来、娘の前では「手をつなぐ」までにとどめています。
おしりは勝手にさわらない(成実さん/38歳/事務員)
イチャイチャしているわけではないのですが、旦那は隙あらば、私のおしりを触ります。もはや「エッチな気持ち」とかではなく、クセのようなもの。適度に張りを失った感触が、ビーズクッションのようで気持ちいいんだとか…余計なお世話なんですけど(笑)。
4歳の息子もおもしろがって便乗し、私が食器を洗っていると父と息子がもみもみ…そんな光景がわが家の日常なんです。
ある日、保育園の先生との懇談で、「息子くんがおしりをよくさわるのですが…」と言われました。よくよく聞くと、お友だちや先生のおしりをさわりまくり、女の子を泣かせたこともあるんだとか…それ、ただのセクハラ親父じゃん!
平謝りして、息子にもよく言って聞かせた上で、わが家のルールに「おしりは勝手にさわらない」が追加されました。
スキンシップのなさが息子に不安を(芳江さん/41歳/銀行員)
私も旦那も、両親が触れ合う場面を見た覚えがなく、「夫婦とは子どもの前ではスキンシップしないもの」だと思っていました。キスはおろか、手をつなぐことだって恥ずかしくてできません。
ところがある日、5歳の長男が急に「パパとママはりこんするの?」なんて言い出したのです。驚いてどういうことなのか聞いてみると、「だって…パパとママは仲良しじゃないから…」とのこと。
どうやら、保育園でおままごとをしていたときに「パパとママのまねー」と言って、ハグをしあった子たちがいたそうで、先生が「仲良しの証拠ね、いいことね」と言ったみたいなんです。それを聞いてカルチャーショックを受けた息子はいろいろ考えた結果、さきほどの質問にたどり着いたよう。
「パパとママは仲良しだけど、恥ずかしいからこっそり仲良くしている」と説明したのですが、「ふたりだけでズルい! ぼくにも見せて!」と…そのお願いは勘弁して~。それ以来、あえて息子の前で肩をもみあったりして、仲の良さをアピールしています(笑)。
夫婦間のスキンシップは、家庭ごとに度合いも考え方も千差万別。とはいえ子どもにとっては、家庭の日常がすべてのスタンダードです。「パパとママは夫婦だからOKなんだよ」「おうちのなかだけね」など、説明しておくことが必要ですね。
ライター:矢島みさえ