生産国や生産エリア
次にチェックしたいのが、生産国。 「生産国は裏側の輸入者シールを確認してください」 いまや世界各国で造られているワインですが、その生産国は、“オールドワールド”と“ニューワールド”の、大きく2つに分けられるといいます。 ワインの生産国におけるオールドワールドとは、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガルなど、ヨーロッパ各国のこと。醸造に厳密な法律や規制などがあり、伝統を重んじて造られているワインを指します。 一方でニューワールドは、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、日本などの、“オールドワールド以外の各国”のこと。 「たとえ同じ品種のブドウで造られたワインでも、育った気候や育て方によって、味が全然変わってきます。好きなブドウ品種をおさえたら、同じ品種でも違う国やエリアで育ったワインを選んでみてはいかがでしょうか。飲み比べてみると、さらに自分の好きな傾向が見えてきますよ」
生産者
好きなブドウの品種、そして生産国が定まってきた。そうなると、ついそればかりを選んでしまい、冒険ができなくなる…という場合もあるでしょう。 「そんなときは、生産者に注目するのもおもしろいかもしれません。生産者とは、エチケットにどーんと書かれている文字であることが多いです」 例えば、こちらの写真で言うと「MONTES」がそれにあたります。 「MONTES(モンテス)は、チリにおけるクオリティワインの先駆けとして知られる生産者。モンテスから出ているワインは、“カベルネ。ソーヴィニヨン”を使っているものもあれば“メルロ”という、ブドウ品種を使っているものもあります。ブドウを育てる環境やワインの製造過程など、生産者のスタイルもワインの味には、十分に反映します。おいしい!と感じたワインと出会ったら、その生産者もチェックして覚えてみましょう」