意見を伝える時は「統制された情緒的関与」を意識すると上手くいく!


2つ目に紹介するのは「統制された情緒的関与」というスキルです。これは特に自分が相手に意見を伝える際に活用することができます。

 

例えば、日常生活で職場の同僚や家族と接するときに、自分自身がどんな気持ちを抱いているか把握しきれていない…というケースはよくあるのではないでしょうか?「今、私は怒っている」、「この人と話していると自分は楽しい」そのような自然な感情を常に把握できるようになると、自分がなぜこの言葉を発して、この様な振る舞いをしているのかを客観的に見つめることができるようになります。そういった自分の感情を把握して、他人への振る舞いに反映できるようになることが「統制された情緒的関与」というのです。

 

この考え方を念頭に置くことで「今は部下に少し怒りの感情を見せたほうが効果的に注意を促せるかも」であったり、「先輩に対して嬉しい気持ちを全面に出すことで、より好意的に振る舞うことができそうだ」と言った、より効果的なコミュニケーションをとることが可能になります。何より自分が自分自身の感情に振り回されて疲弊してしまった・・・といった大変な状況を回避することができるので、自分にとっても他人にとっても非常に良い考え方だと言えるでしょう。