冒頭で紹介した『あさイチ』のデータによれば、「ガキ夫」の改善に成功した夫婦はわずか全体の2%。改善は簡単なことではないのはたしかですが、一般的には、次のような接し方を心がけると効果があると言われています。

 

  • まずは小さなことからやってもらい、やり方が下手でも文句を言わず、しっかりほめる
  • 具体的にやってほしいことを指示する(8時までにペットボトルをつぶして袋に入れて出してね など)
  • 期待しすぎると腹が立つので、ダメ元で声をかけ、無理なら明るく「次よろしくね」と終わる…など

 

大人に対して、こんな基本的なことを言わなければいけないの?とため息が出そうですが、モノは試し。やってみて上手くいけばそれに越したことはないので、負担に感じない範囲でトライしてみると良いのではないでしょうか。

 

また、育児のテクニックに関しては、パパは「どうせママにしかできない」と思ってしまっている場合があります。 これについては、「成功体験をシェアする」ことが有効だと言われています。LINEなどのSNSも利用して、「○○したら上手くいったよ!」と発見を伝えておくと、次に自分がやる時の参考になる…とはある新米パパの談でした。

 

まとめ


ひと昔前は「男は外には7人の敵がいる」等と言われ、家では英気を養うためにゆっくりして、妻が夫のケアをする…という時代もありましたが、今は女性だって同じ状況。 家庭をリラックスできる場所にするには、お互い協力しあうことが不可欠です。 「ガキ夫」から「父親」に成長してもらうのは今日明日には難しいかもしれませんが、できることから少しずつ改善していきたいものですね。

文/高谷みえこ

参考:書籍『親‐乳幼児心理療法―母性のコンステレーション』 スターン,D.N.【著】〈Stern,Daniel N.〉/馬場 礼子/青木 紀久代【訳】 岩崎学術出版社