読めばどんどん賢くなる!
図鑑の4つの効果
「子どもが図鑑を読むことのメリットは、単に知識が身につくだけではありません。頭がよくなり、自己肯定感も高まるんです!」と親野さんは言います。その4 つの効果とは?
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①好奇心が広がる!
図鑑は眺めるだけでも知識がつきます。「すると、それが『知識のくい』になる。たとえば、魚の図鑑を見ておくと、授業などで魚の生態や漁業の話を聞いたとき、興味をもち、話を聞くようになります。こうして多様な分野の『知識のくい』をふやすと、広く好奇心を抱き、知識の幅もふえていくのです」。理想は一家に図鑑を50冊置くこと。「これだけあれば、必ず勉強ができるようになります」
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②語彙力が身につく!
自然と言葉を覚えることも、図鑑を読むメリットです。「恐竜でも電車でも、名前を覚えたり特徴を調べたりする過程で、漢字も読めるようになるし、言葉の表現力が身につきます」。こうして「語彙」をふやしていけば、自分の文章や会話の幅が広がります。「さらに、いろいろな言葉を知っていればいるほど、物事を深く考える思考力の土台も身につく。図鑑の読書はいいことばかりです」
③理解する能力が高まる!
勉強に役立つ分野の図鑑を親は子どもに読ませたいところですが、「乗り物でもアニメでも、その子が好きな図鑑ならなんでもOKです」と親野さん。その理由は?「頭がよくなるからです。脳は『シナプス』が多いほど、処理速度が上がるといわれます。実は、シナプスは好きなことに没頭しているときにふえる。苦手な分野の図鑑をムリに読ませるより、好きな図鑑のほうが頭はよくなるわけです」
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④自己肯定感をもてるようになる
子どもが同じ分野の図鑑ばかり読んでいると、親はついほかも読ませたくなりますが、親野さんは「同じ分野をふやすのも効果があります」と言います。「興味のある分野を集中的に読めば深掘りできる。詳しくなって、友達に『○○博士だ』と一目置かれたり、授業でほめられることも。すると自己肯定感を得られます。その経験がほかのことへのやる気にもつながっていくのです」