現在65歳以上の人口は3557万人といわれており、総人口に占める割合は28.1%と過去最高を記録。元気なお年寄りの姿も目立ちますよね。そこで今回は、いずれ自分が老後を迎えた時に気をつけるべき「フレイル(虚弱)」について見ていきましょう。
老後も健康に生きていくために気をつけたい「フレイル」とは?
今年の9月に放送された『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、超高齢化社会を生き抜く秘訣を紹介。フレイルを改善し、自立した健康を取り戻す“極意”を教えてくれました。
フレイルとは、「介護の危険が高いが、まだ健康を維持できている状態」のこと。人は歳を重ねれば、いずれ介護が必要になってくる場合も少なくありません。例えば「1カ月前はピンピンしていたはずなのに、ある時から突然1人では何もできなくなった」という事態も起こりえます。産婦人科医の丸田佳奈先生は、介護1歩手前の自分でも気づかないフレイルにこそ注意するべきだと断言。
ちなみに低栄養状態や呼吸器病、心臓や血管の疾患、抑うつ症状、貧血などの病気があるとフレイルになりやすいそう。もしも「握力の低下」「活動量の低下」「歩く速度が遅くなった」「疲労感」「体重減少」といった5つの項目のうち、3つ以上当てはまるなら要注意。「転倒」「移動能力の悪化」「日常生活動作の障害」などの様々なリスクが高まります。
しかしフレイルは、生活を見直せば健康な状態に回復できます。予防と対策には、充分なエネルギー摂取が重要。タンパク質やカルシウム、ビタミンDを摂るようにすると効果的ですよ。また高齢になると1回の食事量が減ってしまうので、間食して栄養を補うのもおすすめ。
番組を見ていた視聴者からは、「定年を迎えてすぐに介護が必要になったらスゴく嫌。気をつけよう」「フレイルって言葉は初めて聞いた。『活動量の低下』や『体重減少』なんて誰にでも起こり得ることだよね」「今のうちに知っておいて良かったかも。老後も栄養摂取には注意しないと」などの声が上がっていました。