女の子が中学生くらいになると、体形が急に大人びたり反抗期を迎えたり、対応に戸惑うことも多いもの。異性にも興味を持つようになって、家庭での「性教育」に悩むママも多いのでは? 女子中学生の娘の「性教育」に向き合ったママの話を聞きました!

【体験談】娘に性について伝えたタイミングと内容

彼氏ができたタイミングで真剣に伝えました(優花さん/41/パート)

2の娘がいます。いまのところ大きな反抗期もなく、普段からよく会話もしていて親子仲はよいほうだと思います。しかし、「性教育」となると話は別。いろいろと伝えておきたいことはあるのですが、どんなふうに切り出したらいいのか、なかなかきっかけをつかめずにいました。

 

そんなある日、娘がスマホで誰かと頻繁に連絡を取り、その人に会うために外出をする様子。「誰に会いに行くの?」と聞いても「友だち」としか答えてくれず、それ以上聞くと怒って家を出て行ってしまいました。それから何日かして、娘から「彼氏ができた」と報告があり…先日会っていたのも、その彼氏だったようです。好きだった人から告白され、娘はとてもうれしそうでした。

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私も一緒になって思いっきり喜んだあとで、話すならいましかないと思い「自分の身体だけは、大事にしなければいけないよ」「なにがあったとしてもママは味方だから、いつでも相談するんだよ」と真剣に話をしました。

 

私の気持ちがつたわたのか、娘も茶化したりせず神妙な面持ちで聞いてくれて。伝えたいことは十分伝わったようです。

娘が安心して質問できる環境を(亜沙美さん/39/ヨガインストラクター)

中学生の娘が2人います。長女が小4くらいの頃、「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」と聞かれました。なんて答えたらいいのか悩みましたが、変にごまかしたり嘘を教えたりするのはよくないと思い、「ママとパパが愛し合うと子どもができるんだよ」と話をしました。

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その後も我が家では、男女の体の仕組みの違いや生理のことなど、普段の会話のなかで自然にするように。「性」についてわかりやすく教えてくれる絵本を見せたこともありました。

 

なので、娘たちも「学校でこんな性教育の授業があった」と報告してきたり、妊娠や避妊について疑問に思ったことは質問してきたり、かなりオープンに言い合えるように。質問があったときはごまかさず、明るく真面目に答えるようにしています。「お互いを思いやることができない、愛のないセックスは断る勇気も大切だ」ということも伝えましたね。

 

子どもに性について教えるのは、親が避けてはいけない大事なこと。普段から少しずつ話題にして、子どもたちが安心して話せるような関係を作っておきたいと思います。

娘を妊娠したときの話から始めました(真里さん/43/事務)

娘が中学生になったときに、学校でも性教育の時間はありますが、家庭でも大事なことだけは話をしておかなければと思いました。とはいえ「これから性教育をします」というあらたまった雰囲気だと、娘も身構えてしまうので、夕食後リラックスしているときに、自分が妊娠や出産をしたときの話を何気なく話し始めました。

 

妊娠中のつわりがひどくてご飯が食べられなくて大変だったことや、無事に生まれてきてくれたときは本当にうれしくて泣いてしまったこと、そして出産までパパがどれだけ一生懸命サポートしてくれたか…などなど。

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自分の体験なので話しやすく、娘も自分に関する話なので興味を持って聞いてくれました。妊娠や出産について考えるきっかけにもなったよう。

 

なによりも「自分が家族から大事にされて育ってきた」ということを、あらためて感じてくれたことがよかったです。将来好きな人ができたときに、その人のことも大事にしてあげられるような子になってくれるといいなと思っています。

会話のなかで自然に伝えていこう

性について子どもと話すのはお互いに照れもあるし、どう話していいのか迷ってなかなか難しいですよね。そんなときは「自分自身のこと」を率直に話すのがいのかもしれません。恋愛や妊娠や出産をしたときの話など、会話のなかで自然に少しずつ、大切なことを伝えてあげられるといいですね。

 

ライター:小森雪代
広告代理店・出版社・編集プロダクションを経て、フリーライターに転身。ゴロゴロしたい願望とは裏腹に、夫と高校生の娘と暮らしで、苦手な家事と仕事に追われる日々を送っています。酒量と体重が増えつつあるものの、仕事後のビールがなによりの楽しみ。