正社員やパート、アルバイトや派遣など、働き方は人それぞれ。どんな立場であっても職場での人間関係は発生しますよね。ネット上では、とあるパート主婦の飲み会にまつわるエピソードが話題になっています。

 

「パートは飲み会に行く必要がない」発言が議論に!


お世話になった人が会社を辞めるということで、送別会に出席しようと考えたパートの女性。飲み会に参加することを夫に伝えたところ、「パートは送別会や歓迎会、忘年会などには行かなくていい」と言われてしまったそう。

 

「子どもはどうする?」「飯は?」など夫はしつこく聞いてきましたが、結局夕食を用意して子どもを実家に預けたうえで送別会に参加した投稿者。2次会にも参加せずに帰宅すると、夫は不機嫌そうに「普通はありえないから」と言い放ちました。

 

このエピソードに、「よくこんな旦那さんで我慢してきましたね」「自分勝手な男だねー。奥さんだけが子どもの世話なんておかしいですよ」との声が続出。夫の態度に否定的な意見が集まっています。

 

さらにもう一つ議論になったのが、「パートは飲み会に行く必要がない」という発言。これに対しては、「パートでも正社員でも関係ない」「バイトだろうとパートだろうと何も問題ないですよね」「立場がどうだろうと勤めていれば付き合いがあるんだから、送別会は行ってOK」という声が続出しています。

 

非正規雇用でも会社の飲み会は楽しい?


一方で、「会社によってはパートとか派遣の人が飲み会に誘われなかったり、本人が遠慮するところもあるよね。旦那さんの会社がそうなんじゃない?」という分析も。実際、“パートだから行事に参加しにくい”と感じる人も多いようで、ネット上でも「全体での飲み会は参加しにくいかな。仲のいい人と個人的に飲むならいいけど」「ウチの職場では一応誘うけど本人が気にして断られちゃいます」という声が上がっています。

 

2014年に「第一生命経済研究所」が行った「職場のコミュニケーションに関する調査」によると、中小企業の非正規社員の場合「飲み会などの会合や付き合いがよくある」人は男性が16.3%、女性が34.9%という結果に。大企業では男性が25%、女性が33%でした。

 

飲み会の機会自体はあまり多くないようですが、「業務終了後に職場の人と飲みに行くこと」について聞いてみると、中小企業に勤める非正規の男性で「楽しい」と思うのが46.7%、女性で45%と高め。大企業でも男性の44.2%、女性の53.3%が「楽しい」と感じていました。

 

もちろん、「会社の飲み会ってめんどくさい」「煩わしい関係が嫌でパートしてるのに、飲み会まで参加したくない」という意見もちらほら。その場合は「夜に子どもを家に残すわけにはいかないからって断る」「夫がうるさいことにして参加しないよ」と、上手に言い訳を使っているよう。仕事時間外のイベントは人によってとらえ方も変わりますが、人間関係を崩さないようにうまく付き合っていけるといいですね。

 

文/長谷部ひとみ