このサービス、私は「あり!」ラクして学べてかなりお得
サービスを受けて感じたのは、「ラクと同時に、料理の知識が増える」ということ。これは思った以上でした。使い慣れた食材が思いもつかない料理に仕上がるのを見るだけで勉強になるし、料理家さんとの雑談自体がレクチャー。作る過程をじっくり見て、料理教室がわりに利用している人もいるのと聞き、なるほどと思いました。あとからチャットでレシピを教えてもらうことも可能です。
ただラクするだけの受け身のサービスではなく、自分の知識やスキルを上げられるのですから、「家庭料理の継承」という理念に納得です。
材料費が約3000円かかっているとはいえ、お惣菜よりもはるかにおいしい料理が、家にいながらに食べられ、料理も学べること。3~4日は十分持つこと。総合的に9000円は決して高くはない、と感じました。
ただ、今回のメイン料理は、4人でいただくには少し量が足りませんでした。このあたりは、事前に「メインはボリュームを」とリクエストすれば解決できそう。遠慮せずにどんどん希望を出し、料理家さんの知恵と工夫を最大限に引き出すのが賢い利用法です。 子どもが小さくて手がかかっていた頃に、こんなサービスがあったらどんなにうれしかったか! 月1回でも、育児と家事でテンパっているママがラクになるなら、これはもう必要経費です。
ベビーシッターもロボット掃除機も、最初は受け入れられなかったのにいつのまにか浸透しました。同じように、「家庭料理の外注」という新しい価値観が根づくのは、そう遠いことではないのかもしれませんね。
ライター:のざわやすえ
出版社での編集を経てフリーに。ライター・エディター活動の一方で、主婦雑誌で培った知識をもとに「暮らし方アドバイザー」として、整理収納や家事タスクのアドバイスでも活動中。また、趣味のソーイングではオーダー業も。働きながら育てた一男一女は、この春から高2、高1に。