花火コーディネータに教わる
花火がもっと楽しくなる豆知識
せっかくの夏を楽しむなら、やっぱり花火ははずせない!そこで、プロに花火にまつわる4つの豆知識を教えてもらいました。 これを知っていれば、楽しくて安全な花火デビューができちゃいます。
教えてくれたのは…花火コーディネーター
長谷川公章さん
浅草橋の花火問屋「長谷川商店」の三代目。保育園や幼稚園、老人ホームなどの行事として行う花火大会のプロデュースをしている。個人でも花火大会のコーディネートをお願いすることが可能。http://www.21hasegawa.jp/
■線香花火をやるときはバケツに砂を入れよう
激しく火が噴き出すタイプの花火に比べ、燃え方がゆっくりなので小さな子どもでも挑戦しやすい線香花火。とはいえ、体の小さな子どもは腕を伸ばしても花火が体の近くにきてしまうため、火の玉を足の上に落としてヤケドしてしまうケースも。そこで、バケツに水を張ってその上で線香花火をやる人がいますが、実はかえって危険なんです。火の玉が水に落ちたときに爆ぜ、熱湯や燃えカスがはねてヤケドする可能性があります。砂ならば、火の玉が落ちても爆ぜないので、安心して楽しめます。
■線香花火は西日本と東日本でタイプが違う
写真右が東日本を中心に全国的に流通している「長手牡丹(ながてぼたん)」と呼ばれるタイプ。左が西日本で広まった「すぼ手牡丹」と呼ばれるタイプ。「藁すぼ」と呼ばれる藁の茎に火薬をつけたすぼ手牡丹は、火をつけるほうを斜め上向きにして楽しみます。
■花火セットは値段でなく薬量に注目
夏になるとホームセンターやコンビニでも見かける花火セット。同じような値段のセットがたくさんあって、悩んだことはありませんか?そんなときは「薬量=火薬量」をチェック。薬量が多いほうが花火がたくさん入っているということなので、お得です。
■花火の音と火の粉の規模はマークでわかる
打ち上げ花火や噴き出し花火など、手持ち花火よりもやる場所を選ぶタイプの花火。業界統一表記ではありませんが、メーカーによっては音の大きさや火の粉が飛ぶ範囲のマークを商品に記載しているので、購入時の参考にするのがおすすめ。
いかがでしたか? 『CHANTO』9月号では、親子の夏を楽しくす10のアイデアをご紹介しています。 親子の夏の思い出作りに、ぜひお役立てください!