最初の子どもができて落ち着いてきたら、そろそろ二人目を考えたいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし仕事をしているワーママにとっては、簡単に二人目といかないこともあります。 子どもをもう一人産むということは、経済的負担がこれまで以上に増えていきます。今後の生活プランの見通しが立たないままノープランで子どもを作るのは、あまりにも危険すぎます。 二人目を産んでもちゃんと生活していけるのか、会社を休んでも大丈夫なのかなど、しっかり見極めた上で、二人目の子どもを産む計画をたてたいですね。

■経済状況を見直す

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仕事をしながら子どもを産む場合、どうしても出産や産まれてしばらくの間は仕事ができなくなります。しかし国からの一時金や給付金などもありますので、仕事ができない間でも節約さえすれば、これまでどおりに生活水準を保つことも可能でしょう。 とはいえ子どもが育っていく過程で、ある程度の費用は必要になってくるものです。一人なら何とか育てることができても、二人となると倍の費用がかかりますので、今後のライフプランをしっかり練りなおさなくてはなりません。 子どもを出産してから22歳まで育てるには養育費だけで、一人当たり約1,640万円必要とされています。教育費を合わせた場合、公立大学まで行かせておよそ2,650万円、大学だけ私立に行かせた場合はおよそ2,900万円必要になります。高校から私立に通わせた場合、さらに費用は高くなります。 最近では大学に行く際、奨学金制度を使う学生が多いので、そうした制度を利用するつもりなら、大学費用はあまり考えなくても良いでしょう。 トータル金額を考えるとそれだけのお金を確保できるか不安になりますが、仕事をしていく上で夫婦の賃金もあがると考えると、それほど難しいことではないかもしれません。 しかし子どもの数が増えるとなると、話は別です。単純計算でも5千万円以上の養育費と教育費が必要になるので、それなりに貯蓄をしていかなくてはなりません。


今現在、夫婦二人と子ども一人で生活がギリギリなようなら、二人目を産むタイミングは少しずらしたほうが良いかもしれません。 いくら国からの給付金があるといっても、生活そのものをフォローするほどの金額は受け取れません。 出産手当や出産育児一時金などが支給されますので、出産する際の費用には困らないとしても、その後の養育費や教育費を捻出できるかどうかをしっかり計算しておきましょう。

■職場の育休制度を確認する

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産休と育休は労働基準法で定められている法律なので、子どもを出産し、育児をするために休業をとるのは権利として認められています。 一人目を産んでいる場合、職場の産休や育休制度は既に認識していると思われますが、会社によっては制度が変更されている場合もありますので、必ず確認するようにしましょう。 基本的に産休中や育休中に給料を支払う会社はありませんが、その期間は国からの給付金が支払われるので、申請を忘れないようにしましょう。会社によっては、まれに産休や育休中に何割かの給料を支払うこともありますので、自分の勤めている会社がそれに当てはまるのか、確認してください。 産休と育休の間に国から支払われる給付金は、出産手当金と育児休業給付金です。会社に産休と育休をとることを伝えると、会社から申請用紙がもらえます。手続きは会社の総務などが行ってくれますので、会社に申請書を提出しましょう。他にも子どもを出産する場合、健康保険や社会保険に加入していると、出産育児一時金が支給されます。

■預け先を踏まえて兄弟の年齢差を考える

二人目の出産を考えるとき、忘れてはいけないのが一人目の子どもの預け先です。近くにどちらかの親が暮らしているならそこに預けることもできますが、両方とも親が離れている場合は子どもの預け先を考えておく必要があります。 出産予定日前にどちらかの実家に連れていくという選択肢もありますが、幼い子どもが何日も親元を離れると、不安を感じさせてしまうのはいうまでもありません。 既に一人目の子どもが保育園や幼稚園に通っているのであれば、入院期間だけ夫に甘えてみましょう。日中は保育園や幼稚園に通い、夫にお迎えをしてもらって夜も面倒を見てもらえば、子どももそれほど不安を感じません。 最近では子どもと一緒に入院させてくれる産婦人科もあります。託児所つきの病院であれば、安心して子どもを任せることができます。 子どもと離れるのが不安に感じる人は、子どもと一緒に過ごすことができる病院を探してみてはいかがでしょうか。 また、二人目を産みたいと考えたとき、気になるのが一人目との年齢差です。生活が苦しいからといって先延ばしにしすぎると兄弟の年齢差が開きすぎ、子ども同士のコミュニケーションがうまくいかないことも考えられます。 年齢差が近いほうが理想的ですが、離れているからといって必ずうまくいかないとは限りません。年齢差が近いとちょっとしたことでケンカをしたり、些細なことで二人の間に大きな亀裂が入ってしまうこともありますが、年齢差が離れている兄弟だと上の子がカバーしてくれるため、逆にうまくいく場合もあります。