給与はそれぞれの会社の規模、業種、業績、勤務年数などに応じて違って来ます。つまり、あなたが現在、あるいは以前の会社で受け取っていた給与の基準が、全ての会社に当てはまらないことになります。 職種や会社の規模による相場というものがありますので、まずはあなたが希望している職種の世間相場を調べてその相場に合っているかどうか調べてみることは大切です。 もし、世間相場以上の給与を望んでいるようであれば、そのこだわりは捨てた方が良いと言えるでしょう。 また、転職によって給与が上がる条件は実はとてもハードなケースが多いのです。つまり、給与が上がるということは、現在よりもより高い結果を出すことが要求されるようになるからです。現状維持では、現在と同じかあるいは若干給与が下がってしまうケースが多くなると思っておいた方がよいでしょう。 新しい会社に転職すれば、その会社のやり方やルールを最初から覚える必要が出て来ます。つまり、転職するとういことは、これまでのスキルを活かせる部分と新たに学習しなければいけない部分があることになります。 転職をする際には、給与にこだわり過ぎてしまうと失敗することが多いのは、こうした給与のルールを理解していないからだと言えるではないでしょうか? むしろ、現在の給与よりもいくらまでなら下がってもOKか決めておくことをおススメします。同じ職種・業種への転職の場合、給与はアップしても10%位までと言われています。
ましてや違う職種・業種への転職の場合は、給与ダウンは当たり前と思っておいた方が良いでしょう。
◆待遇
転職するなら、より待遇が充実している所が良いと思うのは当然と言えるでしょう。ですが、その待遇が本当に欠かすことの出来ない待遇なのかどうか、考えてみることは大切です。 例えば、勤務形態を正社員にこだわってしまうと求人数がとても少なくなってしまうことがあります。この勤務形態を、派遣社員や契約社員まで広げることで仕事をゲットするチャンスはグンと広がって来ます。正社員よりも非正規社員の求人数の方が多く、約2倍あると言われていますので、雇用形態の条件を緩めることで可能性は2倍になるということになります。雇用形態という待遇にこだわり過ぎて、せっかくのチャンスを逃してしまうのは、とても残念なことではないでしょうか? 転職は、希望する仕事で経験を積んでスキルアップするための足掛かりと考えることで、随分と見方が変わってくるのではないかと思います。