「学習指導要領」の変更に伴い、近ごろは小学校で学習する範囲がグンと拡大。2020年から「英語」や「プログラミング」が必修化され、学習内容はより複雑になると予想されています。そこで、通常の進度より先の内容を学習する「先取り教育」に目を向けるお母さんが増えているもよう。
「先取り教育」は子どものためになる?
ネット上では、あるお母さんからの「皆さんは小学生の頃、公文などの先取り教育を受けましたか? その効果はどう思いますか? やはり進学とか受験に役立ちましたか?」という相談を受けて「先取り教育」が話題となっています。「早くから勉強させすぎても意味ないよ」「受験を考えているならやらせた方が良いと思う」など、様々な意見が見られました。
子どもに先取り教育をした経験のあるお母さんからは、「計算の基礎とかは予め身につけておいた方が絶対に良い。先生に質問ができなさそうな性格の子はなおさら」「スタートで躓くと勉強自体のやる気がなくなるから、先取り教育はしておいた方が良いと思う」といった声が上がっています。
しかし中には、「先取りして内容が分かるから、うちの子は学校でかなり余裕ぶっこいてたみたい。そのせいで途中から勉強しなくなって、周りの子にどんどん追い抜かれました…」「子どもにやる気がないなら、親のエゴでやらせない方が良いと思う」「学校の範囲よりほんの少し先を勉強させるくらいがベスト。色々詰め込んじゃうと混乱して逆効果になる」など批判的な声も。ゆとりを持って勉強できるはずの先取り教育も、やり方を間違えると逆効果になってしまうようですね。
子どもに通わせたい習い事ランキング
「リクルートマーケティングパートナーズ」が昨年公開した「子どもの習い事アンケート」によると、「今後、習わせたい習い事は?」という質問には「英語・英会話」が最も多い結果となりました。その後は「水泳」と「書道」が続き、「学習塾・幼児教育」は4位に登場しています。
しかし子どもの年齢が上がるにつれ、学習関連の習い事が注目を集める傾向に。小学校高学年の子どもを持つお母さんからの回答は「英語・英会話」が1位になり、「学習塾・幼児教育」が3位となりました。さらに、「パソコン関連(ソフトの使い方やプログラミングなど)」が4位にランクイン。
子ども向けのプログラミングスクールと聞いてピンと来ない人が多いかもしれませんが、全国規模でたくさんのスクールが展開されています。中には「スタープログラミングスクール」のように、「イトーヨーカドー」「そごう」「イオン」といった身近なショッピングセンター内に教室を持つケースも。授業見学や体験授業を受けつけているスクールが多いので、気になる人は一度チェックしてみては?
文/牧野聡子