「夫婦別財布」「リボ払い」「家計簿つけない」派は注意

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ただ、共働き世帯がすべて教育費貧乏に陥るわけではありません。家計をうまくやりくりできるところもあれば、それができないところも。そして、後者の教育費貧乏に陥りやすい世帯は、家計にいくつかの共通する特徴があるといいます。代表的なものを3つ教えてもらいました。

 

【こんな家計は危ない!タイプ1】

夫婦別々でお金の管理をしている

ひとつ目は、夫婦別財布。共働き世帯では一定数いるでしょう。 「夫婦別々に財布を持ち、項目別に管理する場合は、習い事のお金などを担当しないほうは教育費の支出に意識が向きません。また、家計全体に占める教育費の割合や、金額の変化を夫婦で直視できないのも問題です。その結果として、教育費が膨らんでいくのを放置することになります」

 

【こんな家計は危ない!タイプ2】

クレジットカードでリボ払いをよく使う

ふたつ目は、クレジットカードのリボ払いの多用。リボ払いは皆さんご存じのように、毎月のカードの支払いを一定額に抑えられる方式を指します。 「リボ払いを多用していると、家計の予算の中でやりくりできていると錯覚しがちなんです。実際にはうまく回っておらず、教育費の負担が増えていたとしても、それに気づかないわけです。リボ払いの多用は共働きの中流世帯に多いので要注意してください」

 

【こんな家計は危ない!その3】

家計簿をつけていない

みっつ目は、家計簿をつけていないこと。共働きで日々忙しいと家計簿をつけるまで手が回らない人は多いと思います。 「家計簿は家計の状態を把握するツールです。家計簿をつけていないとそれが叶わず、夫婦別財布やリボ払いと同様に、教育費の増加を認識できません。家計の中でもっとも“隠れ肥満”的な要素を持つ支出が教育費。家計簿は教育費の負担増をいち早く知るために欠かせないわけです」