内科受診は、高校を卒業してからでもいい

 もちろん、先生によって、得意・不得意はあります。専門的な治療を必要とする病気なら、より適した専門科の先生を紹介されることもあるでしょう。 でも、幼少期から診てくれている先生なら、病歴や体質だけでなく、性格まで知っています。ママとしても何でも相談しやすく、心強いのではないでしょうか。
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関口先生いわく、「小児科医は、症状を言葉で訴えられない子どもたちを診ることが専門です。だから、生活環境や、表情・感情の変化までよく把握して、手厚いケアをできるのが強み。病気かどうかわからない不調や、ささいな変化も相談してくれていいんですよ」。 子どもの心身をよく理解している先生に、思春期まで長く診てもらうには、信頼できる小児科医を早期に見つけておくことも大切です。「この先生なら安心」と思える小児科医に出会ったら、そこをかかりつけ医とすることをお勧めします。 内科に行くのは、高校を卒業してからでも、20歳になってからでも遅くありません。どちらに行きたいか、本人の意向もよく聞いて決めるといいでしょう。 

取材協力:関口 進一郎
慶應義塾大学助教(医学部小児科学)
子どもの総合診療を専門とし、周産期・小児医療センターでは「生活空間から子どもを診るチーム」として外来を担当。“生活環境が子どもの健康に影響を与えていないか”“就学・進学などの変化が健康に影響していないか”など、幅広い視点から子どもの心身を理解し、診療に当たっている。

取材・文:川西雅子